教育福島0093号(1984年(S59)08月)-030page

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福島県教育委員会

福島県教育委員会

 

昭和五十九年度第二同県中地区教育広聴会開催さる

 

今年度二回目の教育広聴会は、七月二十四日(火)、午後一時、郡山市の郡山会館で、県中地区の体育・スポーツ団体・PTA・学校関係者・市町村教委の代表者十名(意見発表者)のほか、関係機関の代表よりの傍聴者多数が参加、本庁側よりは、佐藤県教育長、樫村教育次長、村岡総務課長ら各課長が出席して行われました。

今回は「体育・スポーツの振興をめざして」のテーマで、佐藤県教育長から「県民の健康と体力づくり、たくましい青少年の健全育成は、体育・スポーツ活動によるところが多大で、学校、家庭、地域社会が連携し、理解してこそその成果が期待されます。日頃の体験から率直なるご発表をいただきたい」とあいさつがあり広聴会に入りました。

発表者は、それぞれの立場から地域・スポーツ活動の実態や学校体育・社会体育の連携、体育・スポーツの在り方をめぐって、活発な発表が行われ、教育行政へ熱い要望が多数出されました。主なものとしては、溝井清一氏(格技指導者)が、部活動を通しての生徒とのふれあい、永山美智子氏(家庭バレーボール)は、体力相談士の養成が急務であることの指摘、遠藤三郎氏(中高齢者スポーツ教室)は、公民館を軸としてのスポーツ教室の開催が必要との発言があった。次に、増子豊喜氏(郡山市教委)は地域スポーツクラブの育成について、佐藤碩彦氏(大越町教委)は県民総スポーツのための総合計画の提案、阪路光男氏(須賀川市体協)が、これからの社会体育の進め方について、そして鈴木長雄氏(東芳小学校)は、教師と地域指導者との連絡調整について発言があった。続いて、杉原ひろ氏(郡山工業高校)は、生涯体育という発想での学校と社会との相互理解のあり方について、田村碩信氏(小野町教委)は、社会体育主事という考え方の重要性について、最後に、塙保貞氏(郡山教委)は、企業スポーツヘの対応が今後必要であるとの指摘があった。

以上有意義な発言がなされ、活発な意見ののち終了しました。

 

県立図書館・美術館

−開館記念式典を挙行−

 

県民の心のふれあいと文化行政のシンボルとしての殿堂、県立図書館・美術館が七月二十二日オープンしました。

午前十一時より、美術館エントランスホールで松平県知事、佐藤県教育長ら関係者約四百名が出席して、盛大なるオープンセレモニーを行い開館を祝いました。

午後○時十五分、両館前の紅白のテープにハサミが入れられ一般公開。家族連れや学生、子供達等が待望の入館。蔵書、展示物、施設の素晴らしさに感嘆の声をあげ、約千三百名の入場者で一日中にぎわいました。

 

第34回福島県公民館研究集会開催

 

県公民館研究集会は今年度第三十四回を数え、七月十八・十九日の両日、県内の公民館関係者二百余名参加のもとに、喜多方市の喜多方プラザで開催された。

公民館が、地域における社会教育の中心的な施設・機関として、その機能を十分発揮するには、物的・人的にも多くの問題をかかえているが、現状の中で、本県社会教育の振興と公民館活動の充実をはかるため、社会的な要請と多様化した住民の要求にどう応え、どう事業活動をすすめていくかについて研究協議が行われた。

第一日は開会式と優良職員表彰のあと特別講演を聴講し、続いて青少年教育、婦人教育、ボランティア活動、文化団体育成の四分科会での研究討議。

第二日は全体会において分科会報告と全体討議と、終始熱心に研究協議が行われ、意義ある集会の幕を閉じた。

この集会全体をとおして、青少年教育を中心とする学校教育との連携、横割対象事業から縦結び対象(異年齢集団)事業の構築、行事中心・カルチァセンター化からの脱皮、学習集団・関係団体の自主・自立活動の推進、そして地域に根ざした社会教育の推進など、今後における具体的な改善と活動強化の必要が強調された。

 

テープカットをする佐藤教育長ほか

テープカットをする佐藤教育長ほか

 

 

 


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