教育福島0093号(1984年(S59)08月)-045page
梁川町立粟野小学校
(校長・根本正男・生徒数287名)
ぼくの学校わたしの学校
六年
斎藤 康
校歌の一節『緑の風が吹きかよう』明るい歌声が聞こえてきます。
月曜日、全校音楽でぼくたちの一週間がスタートします。「今月の歌」を決め、全校生が一緒に美しいメロディーをひびかせるのは気持ちがすっきりします。
ぼくたちの粟野小学校は保原と梁川の中間地点にあり、三年前に改築された真白い二階建ての校舎が緑に囲まれた自然の中で、一段と輝いています。玄関には維新三舟の一人、高櫛泥舟先生の書かれた「粟野小学」という大きな額がかざられてあります。明治六年に創立した学校です。
直線コース百五十メートルのとれる広い校庭の校舎側には赤いレンガの中に黄色や白色のレンガのかわいい花模様をはめこんだ通学路ができました。集団登校でここを歩くとき、ぼくたちの心には楽しいマーチやワルツ曲が聞こえてくるから不思議です。昇降口を入るとせまい廊下ではなく、広いプレールームがあって全校生の児童集会もできます。五月の運動会には、児童会で「きびきびと」のテーマをもち運動会を成功させようと中学生に招待状を出したり、ポスターをかいたり、演技も係りも、きびきびできたことは、ぼくたちの大きな自信となりました。また児童会があいさつキャンペーンをくり広げ、毎朝元気なあいさつを交わし合っています。お父さんお母さんと一緒になってあいさつ道路も決めました。「粟野の子のあいさつは気持ちがいいね」という声をたくさん聞かれるようにしたいと思います。
「粟小タイム」の時間には学級ごとにさつまいもやとうもろこしを栽培しています。収かくの秋にはあぶくま川原での全校生のいも煮会が今年もできるのを今から楽しみにしています。
月曜日の夜は家庭音読の時間です。国語の教科書の文章をすらすら読めるように練習している声が粟野の家々から聞こえてくるはずです。
どの教室からも見ることのできる「のびよ」の像のように粟野小学校の目あて「ま心 正しく強く明るい子」をめざして、みんなで力を合わせて楽しい学校生活を過ごしています。
▼校舎風景
「のびよ」のシンボル像)◆