教育福島0094号(1984年(S59)09月)-019page
の約%である。
・ 給食費として、一日七十二円が国と県から補助される。
○ 通信制の生徒に対しては
・ 入学検定料百五十円、受講料は一単位八十円、一年間二十単位で千六百円となっている。
(二)、学習負担を軽減し、単位を修得しやすいよう弾力的な配慮がなされている。
ア、定通併修
定時制の生徒が通信制の課程で、また、通信制の生徒が定時制の課程で一部科目の単位を修得した場合、それを卒業に必要な単位に加える。
イ、大学入学資格検定科目合格者の単位修得認定定時制・通信制の在学者が、大学入学資格検定の科目に合格した場合は、その科目の単位を修得したものと認める。
ウ、技能連携
通信制では、県立郡山高等技術専門校や会津総合高等職業訓練校で学習したものを通信制の科目履修の一部として認めている。
工、実務代替
企業での実務体験を評価して、学校の科目履修の一部として認める。
オ、二部制授業(福島中央高校)生徒の勤務時間を考慮して、午前の授業と夜間の授業を開講して、学習しやすくしている。
四、生涯教育の立場から、成人に対して特別な技能の習得や、生涯を通じての学習の場として開放している。
(一)、専修コース
郡山北工業高校、安積第二高校では、職業などの関係から、工業、商業を学習したい人を三年に編入させ二年間で専門教科を修得させ卒業の資格を与えている。
(二)、聴講生
生涯教育の観点から、卒業に関係なく希望する科目だけの受講を認める制度が昭和五十九年度に発足した。
五、入学の手続き
入学者の選抜は、福島県公立高等学校入学者選抜実施要綱による。
(一)、定時制課程への入学
入学者選抜は、全日制と同じ日に、同じ内容で実施する。なお、職業に関する学科については、推薦入学を実施している。また、特別の事由により入学者選抜学力検査を受検できなかった者に対し「特例による再募集」を実施する場合がある。
(二)、通信制課程への入学
出願期間は、例年、二月中旬か久四月中旬までである。入学者の選梼は、学力検査は行わず、中学校長から送付された調査書等により行っている。
おわりに
以上、定時制・通信制教育の現況身紹介したが、今後とも、時代の進展に即応して、単位制の弾力的運用、学習内容や指導法についての実践的研究身推進するとともに、生涯教育の観点から、成人の学習の場としての機能を更に高めるように努めている。
夜間定時制の真剣な授業・福島中央高校
表1 昭和59年度設匿学科と募集定員