教育福島0094号(1984年(S59)09月)-037page

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子どものシリーズの本

−パート2)絵本−

 

県立図書館 主任司書

浦井洋子

 

図書館コーナー

 

図書館コーナー

 

子どものための「おすすめシリーズ本、パート2)」です。先回は五十七年十月号で幼児向け絵本を紹介しましたが、今回は、もう少しグレードの高い絵本のシリーズを何点か取りあげてみたいと思います。

 

小さいかがくの本(第一集〜第五集全十五冊)デニス・リグリー文・絵 中川宏訳 借成社 各三三〇円

「でんき」「おと」「ねつ」といった私たちのごく身近なもの事について、子どもたちにもわかり易く、具体的に説明した科学絵本。身近な世界への興味から、自分の感覚を通して正しい知識と概念をつくりあげていくように構成されています。

 

行事とあそびこどものカレンダー(全十二巻)かこさとし文・絵借成社 各一、二〇〇円

日本の伝統的な行事、あそびは、だんだん私たちの身辺から、わすれ去られようとしています。そんな中で、子どもたちに日本の伝統的な行事やあそびを、かこさとしのユーモラスな絵と文で一ケ月毎に紹介してゆきます。

子どもたちに人気のあるシリーズのひとつ、親子ともども、この絵本を読むことによって、日本の行事とあそびを見直し、復活させてゆく機会にもなろうかと思います。

 

かがくのとも傑作集(第一集〜第一二集 既刊三十四冊) 福音館書店 各五五〇〜六〇〇円)

私たちが毎日暮している家。家って何んのためにあるのだろうかと考えてみたことがありますか?鳥や動物のしっぽは、どんな働きをするのかしら? どうしてむし歯になるのだろう?影はどうして出来るのかな?

こんな疑問に答えでくれるのが「かがくのとも傑作集」です。日本の絵本作家が心をこめて作った幼い読者のための科学絵本です。とかく大人は、子どものための科学の本というと図鑑を思い浮かべがちですが、ひとつひとつの事柄を総合的な視点から描いたこんな絵本こそ、子どもがはじめてであう科学の絵本にふさわしい絵本と思います。

 

ぼくはめいたんてい(全六巻) マジョリー・W・シャーマット文 マーク・シマント絵 光吉夏弥訳 大日本出版各九〇〇円

アニーがかいた犬のファングの絵がなくなった。絵を盗んだのはだれ?オリバーのうちのゴミのカンが毎晩荒される。なぜ? クロードがパパにたのまれた買物メモをなくした。パパが帰ってくるまでに買物をすませておかなくちゃいけないのに! パンケーキの大好きな九才の名探偵ネートの大活躍!!あなたもネートと一緒に推理をはたらかせてみてはいかが?

子どもの日常生活の中にあるちょっとした出来事をちびっこ名探偵が解決してゆくこのシリーズは、アメリカの子どもたちの大人気。日本の子どもにとっても、名探偵ネートはアイドルになることでしょう。

 

新図書館の内部紹介

新県立図書館は、毎日活況を呈しており、小・中学生の利用も多い。

 

児童生徒斥には、おはなしコーナー児童図書研究室の他児童室(子どものへや)があり、一万冊の本がある。

おはなしコーナー

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児童図書研究室

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