教育福島0095号(1984年(S59)10月)-042page

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資料4 指導過程の類型

内容について自己評価を行う。情意面については、小単元ごとに自己評価する。

 

イ生徒は課題に向かって学習した内容について自己評価を行う。情意面については、小単元ごとに自己評価する。

2)指導過程における評価の場と方法を検討した。

ア下位目標の評価とその方法については「指導上の留意点・評価」の欄に実線枠で示す。

イ自己評価は終末の段階にプリントで行う。

(二) 学習方法の訓練を図った。

(1) 基礎学習訓練計画(学校生活のしおり)に基づき、共通理解をもって指導に当った。

(2) 一般学習訓練計画(学習の媒介となる発表、受容、質問、意見などの話し合い訓練)に基づき実施した。

(4) 以上の訓練を学習のすすめ方としてまとめた「学習の手びき」を媒体にして、学活、各授業などで折にふれて指導した

 

四、研究の成果と今後の課題

 

四、研究の成果と今後の課題

 

(一) 研究の成果

(1) 教材の精選、指導内容の重点化により、教師はゆとりある授業を展開できるようになった。また、その結果を生徒たちの学習活動に生かされるようになった。

(2) 教科、教材の特質に応じた指導過程の類型が一層吟味され、授業に生かされた。このことによって、生徒は教科、教材の特質をふまえた学習のすすめ方がわかって積極的な学習をすることができるようになった。

(3) 指導段階(導入、展開、終末)のねらいを的確におさえ、導入では課題意識を高め、展開ではヤマ場を構成し、終末では次時の課題を把握させるという役割を実践することにより、生徒が積極的に学習課題の解決に取り組めるようになった。

(4) 各教科の指導では、研究主題でねらう生徒像を具体化し、それを一単位時間の指導の中で観察できる姿として指導過程に位置づけた。その結果、生徒の生き生きとした学習の姿が見られるようになってきた。

(5) 学習のすすめ方がわかってきて、次にどのような方法を使って課題解決していけばよいかが実践できるようになった。

(二) 今後の課題

(1) 指導過程においてさらに発問、提示、媒体、学習形態、ヤマ場の構成等を工夫し、生徒の積極的、意欲的な活動の場を確保する。

(2) 自己評価能力を高める手だてと自己評価の活用について研究を深める。

 

 

 

 

 


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