教育福島0095号(1984年(S59)10月)-045page

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毎月の生活の中で起きてくる様々な問題を主任として責任を持って解決にあたる。

2)週番、日番教師

努力事項や注意事項が全校あげて達成できるよう指導したり、日常生活上の問題を解決したりする。

3)学級担任

各部月重点目標が学級において達成できるようにする。

(2)いつ、どんな方法で、何をという具体的な指導の手だての確認

各部門の主任は、各自の計画に従って指導する。週番、日番教師は、全校集会、朝や昼の放送、清掃、一斉下校時に、校内、校外生活上の問題点や予想されることを指導する。(学級担任については略)

(3)「こんな指導をしてほしい」回覧板で、全職員の意識の集約(資料1)

 

資料1 「こんな指導をしてほしい」回覧板の例

るのが週番、日番教師である。一人一人の散発的な指導では、効果は望めない。

 

それぞれが指導しなければと考えていることをいつでも自由に記入できるよう常時回覧とした。これを責任を持って指導にあたるのが週番、日番教師である。一人一人の散発的な指導では、効果は望めない。

(4)「今月のテーマ」で指導意識の共通化

それぞれの意識で指導にあたるのではなく、こんな考えで今月は指導していこうと話し合うのである。

例、子どもを変えたければ、教師が変わろう!話し合いが話し合いで終わらない指導を!など

(三) 指導の日常化を図るための工夫

(1)毎日一分間の生徒指導協議会で各部月重点目標を話し合ってもなかなか児童のものにならない。学校ぐるみの目標とするためにカセットテープを使用した。各部門の主任の話を録音し、昼の放送時に番組としてプログラム化した。

(2)正しい言葉使いをめざして

言葉使いが下手であるという問題点を解決するために“よい子のことば”の冊子を作り、朝の相談会の中で練習した。低学年では、特に有効である。家庭には大判で印刷し協力を呼びかけた。(資料2)

 

資料2 よい子のことば

(3)校外指導の日常化(略)

 

(3)校外指導の日常化(略)

(4)生活めあての反省の日常化(略)

(四) 地域との連携を深める工夫

(1)小学校・中学校合同生徒指導研究

協議会の開催

(2)駐在所の方との懇談会

非行や交通事故の面から問題となることを話していただき対策をねる。

(3)家庭訪問での問題点の早期解決

各部門の主任を中心に、全職員で積極的に解決することが、父母からの信頼を得ることになり、連携を深めていく手だてであると考えた。

例、ゼッケンの使用、通学路の変更、ブルーマーの変更、名札など

(4)「朝日っ子を語るつどい」の開催

全学区民の方に呼びかけし、共に地域の児童をどう育てていくかを話し合うものである。

(5)PTAの諸会合での呼びかけ

機会を生かし、可能な限り学校の方針などを理解してもらえるようにした。

 

五、成果と今後の課題

生きた生徒指導を支える五条件は、有効であり、その工夫も少しずつ明確になってきている。又、目標に向かって全職員で共通、共有、共動実践が可能になりつつあるといえる。

生徒指導推進の組織も明確になり、計画も校外指導、言語環境整備等充実してきている。

今後の課題としては、児童の変容をどう評価し指導に生かしていくかである。又、毎日の教育活動をより感動のあるものにするために、生徒指導の側面から、どんなことが可能なのかを今後探ってみたい。

 

 

 


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