教育福島0096号(1984年(S59)11月)-012page
次に循環器系の検診結果であるが、この検診項目の結果は男女共に他の検診結果と比較して一番悪い結果となっているということである。特に男女間の格差が十三・五ポイントと大きな開きがあることもみのがせない事実となっている。
循環器系結果の要因は、血圧が主であり、健康のバロメーターといわれる血圧の結果が特に男において悪い結果となっていることに留意する必要がある。血圧は、当然ながら心疾患、脳血管疾患に結びつくものであり、前述の教職員の死亡状況で述べたとおり教職員の脳血管疾患による死亡率がやや高いことも併わせて留意する必要がある。図7は、各検診項目で治療を要すると判断された者の検診項目による割合を図に示したものである。循環器系で治療を要すると判断された者がいかに他の検診項目と比較して多いかがわかる。
治療を要するとは、医師から通院あるいは入院等治療をしなさいと指示された者であり、この数値の高さは厳粛に受けとめるべきと考える。
消化器系は、循環器系についで検診結果が悪く、男女の差も八・八ポイントと男が悪い結果となっている。人間ドックにおける消化器系の検診内容は、日本人に多いとされる胃ガンを反映してか他の検診項目に比較して精度の度合は強いといわれている。こうした点もある意味で数値が高くなっている可能性もあるが、それにしても決して低い数値ではない。
一般理学、循環器系、消化器系の三検診項目について述べてきたがこれ等検診項目は、成人病に結びつき易いので人間ドックの検診項目で特に強調したいと考えたからである。他の検診項目については、図表等を参考にみて頂ければ幸である。
なお、先に述べたとおり人間ドックの受診者は、一般的に健康であると認識し日常生活を送っている教職員である。
注意したいのは延数計算ではあるが受診者全体のうち二パーセント、つまり五十人に一人の割合で治療を要すると医師から診断された事実である。この数値が高いか低いかはいろいろ論ず
表4 昭和58年度教職員人間ドック検診結果
(注)
A……異常なし
B……わずかに異常を認めるが日常生活上支障なし
C……日常生活上注意を要する。改めて精密検査を要する。
D……治療を要する。
図7 治療を要する者の検診項目別割合