教育福島0096号(1984年(S59)11月)-013page
ることはできると思うが、事実は事実として受けとめ健康管理事業の一層の充実と福利厚生事業を通し健康管理に対する啓蒙の必要性を図ることを痛感する。
最後に教職員の人間ドック受診結果がはたして結果からみて良好の状態なのか、それとも悪い結果なのだろうか。残念ながら比較検討する資料が無いが人間ドックを専門に実施している医療機関の担当医師によれば、社会一般の検診結果と大差はないだろうということであった。
人間ドック検診結果からみた教職員の健康状態として教職員個々の方々が判断して頂ければ誠に有難いことである。
(二)健康管理事業の概要
教職員の健康状態の認識については、一面的で不充分ではあるが前述のとおりである。不充分のなかでも教職員の健康状態を認識しつつ社会一般の疾病構造、教職員の年齢構成、地理的勤務条件等を踏まえて、昭和五十九年度においては次のような健康管理事業を実施している。
ア 人間ドック
成人病を防ぐためには、予防医療の充実が必須でありその意味から健康管理事業のなかでも人間ドック事業は、最重点事業として実施している。現在の医療水準のうえでは早期発見、早期治療が最も効果があるからである。
具体的な実施概要は、次のとおりである。
○人間ドックの種類
一日ドックと短期ドック
○受診対象者
昭和五十九年四月一日現在で三十五才(一日ドックのみ)。 四十才、四十五才、五十才、五十五才、五十七才及び五十九才の教職員
○検診内容
短期人間ドックについては表5のとおり
○自己負担
一日ドック 八、五〇〇円
短期ドック 一一、五〇〇円
基本的な概要は右記のとおりであるが、人間ドック受診申込者は、年々増加しており昨年度までは一部に申込をしても予算の関係で受診できない状況であった。本年度から申込者全員が受診できる体制を整え従来以上に充実強化を図った。
イ 婦人科検診
女子教職員の健康を管理するため近年増加傾向にある乳ガン検診と子宮ガン検診を実施している。乳ガン検診は、三十五才以上の女子教職員、子宮ガン検診は、全女子教職員を対象に実施しているところである。
表6は、昭和五十八年度の婦人科検診の受診結果であり参考まで掲げておきたい。
なお、子宮ガン検診は、年々申込者
表5 短期人間ドックの検診内容
表6 昭和58年度婦人科検診結果