教育福島0096号(1984年(S59)11月)-040page
昭和59年度
教育広聴会の概要
県教委主催による本年度教育広聴会は、去る九月の会津地区広聴会をもって全て終了いたしました。各会場とも活発な意見発表が行われ、有意義に成果をあげることができました。また発表された意見は、本県教育行政の貴重な参考資料となり、今後の教育問題解決のため活用される予定です。
以下、各教育広聴会の概要についてお知らせいたします。
第一回県南地区教育広聴会
時 昭和五十九年五月二十四日
所 白河合同庁舎
テーマ
『単校教育のあり方をめぐって』
−教育行政に何を望むか−
※意見の概略
(一) 施設、設備の均等化の配慮をお願いしたい。また、教員の配置については、単身赴任は地域になじまないので指導してほしい。地域の行事に参加できない現状である。 (酒井氏)
(二) 非行の要因として大人が責任を果たしていないこと、教師と生徒の好ましい人間的ふれあいが少なくなってきていることがあるのではないか。そのためにもクラブ活動の充実を考えてはどうか。 (鈴木氏)
(三) 体験的に甘やかしが健全な子どもにしない原因であった。親は積極的に学校へ出かけるべきである。(深谷氏)
(四) 青少年の健全育成について、高齢者の活用を考えてはどうか。それは学社連携としての人材活用をはかることにつながるのではないか。 (大山氏)
(五) 学校や教委の行事が多すぎるのではないか。調整する必要がある。また家庭では過保護にしすぎるのではないか。そのため家庭教育の充実を図る必要がある。同時に、その手段として「ふる里についての副読本」のようなものを考えてみてはどうか。 (武藤氏)丙 親子で趣味を同じくしたり、スポーツをする機会を多くもたせてはどうか。またスポーツ指導員等は、実技だけでなく社会全般の指導のできる人が必要であり、指導員申請の窓口を明確にしておく必要がある。 (芝沢氏)
(七) 指導者バンクのようなものの設置を考えてはどうか。学校解放については県立高校の協力をお願いしたい。また、ナイター設備の充実をお願いしたい。また、スポーツでのマナーの指導にも力を入れていただきたい。(藤田氏)
(八) 重点的な人事異動は学校経営上大きな効果がある。また、管理職手当を学級数によらず一本化できないか。(深谷氏)
(九) 地教委職員の研修の機会を広げてほしい。また、教育長は人格、識見が重要であるので、そのための条件整備を進める必要がある。 (滝田氏)
(十) 大規模校では職員の協力に悩みがあるのではないか。親は親業に徹し、子どもの実態をよく知るとともに、信頼される行動が大事である。(薄井氏)
第二回県中地区教育広聴会
時 昭和五十九年七月二十四日
所 郡山会館
テーマ
『体育・スポーツの振興をめざして』
※意見の概略
(一) スポーツの振興では特に用具、施設、設備の充実をはかる必要がある。また、学校の先生方には、指導技術について十分学びとっていただきたい。(溝井氏)
(二) スポーツの会場の確保、施設設備の活用については、教育委員会や学校の協力に感謝している。参加している者としては、健康チェックを十分にす
あいさつに立つ佐藤教育長(県南地区)