教育福島0096号(1984年(S59)11月)-048page

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ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立会津農林高等学校

 

3年 五十嵐正徳

 

校長 坂内健次郎  生徒数 490名

 

う昼休みの校内放送はバラエティーに富み自慢できる一つだと思っています。

 

生徒会活動では、今年は生徒会活動資金の不足を補うため「廃品回収」に取りくみ、地区の人々・PTAの方々の協力によって大成功に終りました。また、報道部が行う昼休みの校内放送はバラエティーに富み自慢できる一つだと思っています。

部活動も盛んであり、全生徒がいづれかの部に参加し、元気な声が校庭、体育館に満ち、美しいハーモニーが音楽室から聞えます。野球部、バレー部、剣道部は全会津大会へ連続出場し、柔道部は二年連続県大会出場をはたしてます。

僕たち生徒が自主的に活躍できる学校行事も多く、特に全生徒がテーマを決め、父母の方々も参加して行う「文化祭」は、荒海中学校の名物の一つになっています。校内陸上大会では、学級旗をつくり、旗を先頭に行進をする時などは学級の団結の力が大いに発揮される時です。近くの台鞍山スキー場でおこなわれる校内スキー大会も雪国ならではの楽しい行事の一つです。

校外活動では、PTAの方々の協力でおこなう「いも煮会・キャンプ」など、また奉仕活動の面では、道路・駅・神社などの清掃を夏休みを利用して地域の方々といっしょに実施しています。

これからも良い伝統をうけつぎ、新しい荒海中学校をつくりあげるつもりでいます。

私たちの学ぶ学校は、東に磐梯山、北に飯豊山を望む会津盆地の西にあります。明治四十年に創立されて以来、会津の農業教育の中心校として、七十八周年を迎える歴史と伝統のある学校で、現在創立八十周年記念祭に向けての準備も着々と進められています。施設面では食品加工科の実験実習棟と新体育館が建築中であり、学習環境はますます拡充整備されてきています。

学科は、農業、園芸、林業、食品加工、家政の五つがあり、四百九十名の生徒が学習に部活動に励んでいます。本校校舎の他に農業の実習のために、遠隔地農場約七ヘクタールと、沼沢湖の近くに林業実習のための演習林約三十八ヘクタールがあります。そこで、それぞれ家畜の飼育、作物の栽培、植林、測量などの実習を行っています。

全国の農業高校生で組織する日本学校農業クラブ連盟各種大会では、毎年優秀な成績を上げています。また、部活動は全員が加入し、時間を有効に利用し活動しています。実習のため全員そろっての練習が十分できなかったり、練習場が狭いなど、設備の整った学校に比べてハンデが大きいと思います。

しかし、夏の高校野球大会では、本校創立以来初めてのベスト8まで勝ち進み、陸上の走り幅飛びで県大会優勝、卓球個人県大会二位など、私たちの忘れられない記憶となっています。

毎年秋には、私たち自ら育てた作物の収穫を喜び、自然に感謝する収穫祭を催し、各クラスごとに芋煮やバーベキューなどをして楽しい一日を過ごします。体育祭も俵かつぎ、食品加工科で作ったパンを使って行うパン食い競争などの種目があります。農業高校ならではの行事だと思います。

私たちは長男が多く、これからの農業を背負って行く上で、近年の農業をとりまく情勢に無関心ではいられません。私たちは将来、農業経営の改善、向上に即する農業経営者、また、農業関連産業のたくましい従事者になることを目ざし、精一杯情熱を傾けてがんばっています。

 

ガラス温室で草花の管理実習

ガラス温室で草花の管理実習

 

 

 

 


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