教育福島0098号(1985年(S60)01月)-013page
で、昼食後や放課後などを利用して指導にあたった。
(c)略地図作りがぬり絵的にならないように、地理的事象を頭に浮かべ「なぜ、そこにあるのか」、「地域と地域とのかかわり合いがどのようになっているのか」を十分に考えさせて資料を処理し、表現していくように指導した。
(d)このようにして年間を通して指導していく中で、各地域(日本全図から北海道まで一ごとに学習のまとめとしてトレーシングペーパーを使用した読図・作図の指導を行った。
その際に、次の点に留意して指導にあたった。
●地図帳をもとに地図の輪郭をトレースし、今までのノート作りの成果をトレーシングペーパーの中に表現する。
●作成は地域ごとに一枚目を自然、二枚目を農林、水産、鉱工業に関する事象とする。グループの協力学習により一人一人作成する。
●着色は裏から塗り、表に文字や記号などが鮮明に書けるように工夫した。
●各地域ごとに出来ばえの良い作品ともうひと工夫を要する作品とを批評し合い、次の地域でさらに良い作品が作成されるように奨励し、どの生徒にも向上していくように配慮した。
●最後の「北海道」が修了してから日本全図から北海道までの作品を冊子にして展示会を開いた。
◎読図・作図を意図した指導時案
生徒に略地図中心のノート作りを指
資料3−1 略地図中心のノート作りの一例