教育福島0098号(1985年(S60)01月)-017page
(二) 一人一人の自立を目指すパンフレットづくりの工夫
一人一人が自立していく為には、何か目当てを持たせることがよいであろうと思われる。それもその目当てに向かっての追究の足跡が明確なものであるならば、自分の力で自立しようとすることができるであろうと考え、ノート代わりにパンフレットづくりを考えた。パンフレットをつくることによりその他にもプラスの面が考えられる。
○ 現地学習では四十二人に直接指導できないことでも、パンフレットを見てやることにより、適切な助言を与えられる。
○ 山に入る場合、ただ単に目的もなく入ることなく、追究の目的を明確にして来ようといった目的意識をもたせることができる。
○ 一人学習のできない子には、必ず感想を書かせ、どんなことに興味をもっているのか把握し、意欲をそこなわない方向での助言を与えてやることができる。
○ 上位の子ばかりでなく、多くの子に自分の追究をふり返った時、満足感を与えてやることができる。
○ 能力に応じて、追究へのアドバイスをしてあげることができる。
(三) 豊かな自然から学ぶ(内容省略)
1)身近な自然を生かす。
2)自然から直接学べる環境は、意欲、興味を高める上で大切。
3)実態調査から、植物の学習の総合学習として取り入れるには、好条件の教材。
以上のことから、個人追究学習と一斉学習の二本立ての指導計画のもとで、豊かな自然から直接学ぶ学習内容をパンフレットづくりをしながら進めていったならば、全員に一人学習を成立させてやることができるだろうと考えた。
三 研究の計画(内容省略)
(一) 単元を教材化するまで
(二) 学習の進め方の歩み
四 実践の記録
(一) 雷神山の教材化
1) 雷神山の植物(資料1を参照、内容省略)
○〈A地区〉
○〈B地区〉
○〈C地区〉
○〈D地区〉
○〈E地区〉
2) 雷神山の教材としての価値(内容省略、項目だけ)
○ 植物の種類の豊かさ
○ 植物分布の明確さ
○ 狭い中での探究が可能
○ 植物同志の競合関係
○ ごく身近な距離
○ 危険か所、害虫の少なさ
3)雷神山の自校化(内容省略)
○ 単元の目標分析
○ 雷神山と目標分析との関連
(各地区の要素の生かし方)
○ 雷神山の育ち方の一般化
○ 他の地区への応用化
資料1 身近な自然=雷神山(豊かな自然から学ぶ)