教育福島0098号(1985年(S60)01月)-032page

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児童から見れば、自分たちが感じたことや疑問に思ったことなどが学習計画に組み入れられたことが満足そうであった。

(2)「この勉強のし方おもしろい!」

−−学習の主役としての喜び

「この単元では、自分が立てた学習計画に従って課題を解決していこう。そのために、この学習手引書を参考にして学習を進めましょう。先生はみなさんの勉強のお手伝いをします。実験に必要な物や質問があったらいつでも言ってください」と投げかけて学習手引書を渡し、第一小単元の学習に入っていった。

児童は、手引書を見て「ボクがきょうやるのはこれだ」とつぶやき、初めての学習にとまどいを見せながらも、手引書と立ち向かい、一人でノートに書きこみ始めた。

「さあ、考えが書けたら自分と同じ問題で取り組む友達とグループを作って話し合ってみよう」と促すと、五年生の食塩水の学習経験を思い出し、仲間はずれがいないように考え合って任意グループができた。

そして、グループごとに目印の看板を立てさせた。赤色の看板は「コイルのひみつ」黄色は「心のひみつ」青色は「極のでき方のひみつ」と書いてある。看板を見ると、どのグループがどの課題に取り組んでいるかがわかり、また、いくつのグループができたかも一目で分かるようにした。同じテーブルにすわっていても二つの看板が立っていれば二グループである。その結果人数はさまざまだが、赤三つ、黄五つ、青四つのグループができた。任意グループであるため、児童は気軽に口を開き、自分がノートに書いた考えを友達と比べ合っていた。「準備できたら始めていいですか」、「コイルの中に○○を入れたいのですがありますか」、「磁力を調べるのでねん土をください」と早くも意欲的な姿勢が見える。児童が要求するであろうと予想される材料や器具は棚に準備をしておいた。

(3)「これを使ってみてごらん」

−−小集団への提示1)

手引書を参考にしながら実験が始まった。教科書には、方位磁針に直接導

 

資料2「亀磁石」単元構造図

自作のコイル実験器(コーヒーびんのふた利用)

 

自作のコイル実験器(コーヒーびんのふた利用)

 

 

 

 


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