教育福島0099号(1985年(S60)02月)-017page
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四 教材研究を深め、効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え、生徒の言語生活の向上に努める
(一) 指導目標を明確にし、ゆとりある指導過程の中で指導の徹底を図る。
(二) 教材内容を指導事項とのかかわりで十分に検討し、生徒の実態に即した適切な学習活動を設定する。
(三) 生徒の主体的な学習を助長するよう、生徒の興味や課題意識を大切にして授業を展開する。
また、個人思考と集団思考によって個々の考えを練り上げていく過程をとおして、学習の喜びや充実感が一層高められるよう配慮する。
(四) 指導と評価の一体化を図り、基礎的な諸能力が一人一人に確実に身につくようにする。
(五) 学校全体の言語環境を整え、生徒の言語生活の向上を図る。
社会
=小学校=
小学校社会科の本質をとらえて、基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化を図り、諸能力の系統的な育成を重視して、児童の主体的な学習を促進することにより各学年の目標、教科目標が確実に達成されるよう、次の点に努力する。
一 地域や学校の特色を生かして、自校の年間指導計画を改善・充実する
(一) 学年及び単元相互の関連、学習の系統、発展を考慮して、単元配列や重点の置き方を工夫した計画とする。
(二) 地域素材の教材化を図り、指導内容を具体化した単元構成とする。
(三) 観察、調査、表現活動等に充てる時間を確保するとともに、まとめや評価の時間を適切に位置づける。
(四) 地域・学校・児童の実態に即し、指導計画改善の観点及び方法を明らかにし、日常の指導記録を累積して改善を図る。
二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化に努める
(一) 学年及び単元の目標を明確に把握し、内容相互の関連を吟味して、基礎的・基本的事項を系統的に把握する。
(二) 単元・小単元の目標及び児童の実態から、教材のしくみを明らかにし、指導内容の精選と重点化を図る。
(三) 身近な素材を教材化し、児童が興味、関心を持続させて学習できるようにする。
(四) 各学年で育成すべき能力や態度を明確にし、単元における能力目標を具体的に設定する。
三 体験的な活動を重視するとともに、多様な指導過程や学習形態を工夫する。
(一) 単元全体にわたる指導過程を構想し、児童自ら問題を見つけ、見通しを立てて学習ができるようにする。
(二) 観察・表現活動、資料活用などの作業的な学習を組み入れる。一
(三) 個別学習や小集団学習などを意図的、計画的に取り入れ、主体的に学習課題が追究できるようにする。
(四) 問題解決的な学び方の育成に努め、児童の多様な発想を生かす指導方法を工夫する。
四 学習資料を整備、充実し、効果的な活用を図る
(一) 副読本、資料集、視聴覚教材などの作成、整備を組織的、計画的に行いその活用と改善に努める。
(二) 学年及び単元ごとに現有資料、地域社会の学習対象等のリストを作成し、年間指導計画に位置づけて効果的に活用する。
五 学習のまとめや評価を適切に行い基礎的・基本的事項の定着を図る
(一) 知識・理解、観察・資料活用の能力、社会的思考・判断、社会的事象に対する関心・態度の観点ごとに達成目標を具体的に設定して、適切な評価を行い、指導に生かすようにする。
(二) 単元・小単元や一単位時間の指導段階ごとに適切な評価の場と機会を設け、目標の達成状況を明らかにする。
(三) 個別指導の場と機会を意図的、計画的に設け、児童一人一人に学習内容が確実に身につくようにする。
(四) 児童の反応を的確に把握し、学習へのつまずきや、遅れがちな児童への配慮をして指導する。
=中学校=
中学校社会科の基本的構造と三分野の関連、小学校及び高等学校社会科との関連に留意し、生徒の主体的な学習を促進して教科並びに各分野の目標が達成されるよう、次の点に努力する。
一 各分野の有機的な関連を図り、地域や学校の特色を生かした自校の年間指導計画を改善、充実する。
(一) 第一学年及び第二学年を通して、地理的分野と歴史的分野を並行して学習し、その成果が公民的分野の学習に生かされる指導計画とする。
(二) 小学校及び高等学校との関連を考慮し、社会的事象についての見方や考え方が継続的に伸長できるよう、
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