教育福島0100号(1985年(S60)04月)-018page

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が必要である。

また、進路指導に関し、地域の実情や将来構想に立脚し、学校、家庭、地域間の連携、協力を一層強化することが必要である。

(カ) 少年の団体活動、地域活動をすすめるため指導者の計画的、継続的養成が必要である。

 

3) 青年期

 

青年は、とかく知識のみの習得に偏りがちとなり、全人的教育の不足が指摘されている。

今日の変貌の激しい社会の中にあって、青年の生活の中に表れている共通的な変化は、産業構造の変化に伴う就業選択の多様化により、勤労青年は流動化している。

これらの青年に共通してみられるものは、生活の変化の中にあって、青年たちに都市生活へのなじみがたい疎外感ないし孤独感である。

一方、人口の都市集中は人口の過疎地帯を出現させており、農林漁業に従事している青年の中にも孤独に悩み、将来への不安を感じている者も少なくない。

また、現代の青年は合理的であり、自己主張、行動力は豊かである反面、現実的、物質的、さらには感覚的、亨楽的な意識傾向が一つの問題として指摘されている。

こうした中で、青年が二十一世紀の担い手としてのたくましい実践力を育てるために、次のような課題があげられる。

(ア) 自己の役割と責任の自覚をうながすため、主体的、積極的に団体活動、奉仕活動等の社会参加の機会を設ける必要がある。

(イ) 時代の進展に即応する知識、技術の習得のための各種学級、講座の開設、特にやがて結婚し家庭生活の主人公になることをふまえ、結婚、妊娠、子育てについても、この時期に十分学習しておく必要がある。

(ウ) 在学青年にあってはともすれば、知識のみの習得にかたよりがちとなり、全人的教育の不足が指摘されていることから、青年の家の活用による、社会的陶冶の場の拡充を図る必要がある。

(エ) 農山漁村における後継者づくりも深刻な問題であり、地場産業の振興に合わせ、地域ぐるみで取り組む必要がある。

(オ) 青年の学習を奨励援助するための指導者の養成、研修の強化が必要である。

 

4) 壮年期

 

最近の経済社会の変動、価値観の多様化などの中で、とかく子育

 

 

 

 

 


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