教育福島0104号(1985年(S60)09月)-046page
ぼくの学校
わたしの学校
いわき市立川前小学校.
六年 会田 育子
校長 山川 修
生徒数 55名
私たちが住んでいる川前町は、いわき市平から北西約三十キロメートル、海抜約二百八十メートルのところにあり、夏井川をはさんで山々にかこまれた小さな町です。
春には、やしおつつじ、秋には紅葉がとてもきれいで、私たちの目を楽しませてくれます。
川前小学校の歴史は古く、明治七年に民家を仮教室にして創立し、百十年以上も続いている伝統のある学校です。校舎は、三年前に鉄筋コンクリート造りのりっぱな建物に建てかえられました。テレビ放送の機械がいっぱいある放送室は、私たちが自慢にしているものです。
学校には、三つの目標「たしかな学力」「ゆたかな心」「たくましいからだ」があり、みんながこのめあてにむかって、学習にも運動にも一生けん命努力をしています。
業間の時間になると、全校生が校庭に出て元気いっぱい運動をします。雨の日には、新しくできた体育館で、登りづなを登ったりしています。このごろではなん人もの友達が、上まで登れるようになりました。
五月には、創意の活動で全校生が山にでかけ、野草をつんだり、山さいをとったりしながら山遊びをします。山をかけめぐるので、みんなは汗でびっしょりになります。
また、十一月には、遠足をかね夏井川の河原で、いも煮会をやります。わたしたちは全部で五十五名ですが、それを七つのグループに分け、五年生がリーダーとなり、協力して.仕事をすすめます。でき上がった料理は一つも残さずに食べるので、腹いっぱいになります。みんなは秋のくるのを、今から楽しみに待っています。
この間は、以前に川前小を卒業して現在は静岡県に住んでいるという方から、夏みかんをたくさん送っていただきました。また、学校の土手に桜の苗木を植えてくださった人もいます。このように多くの人たちが、いつも学校のことを思っていてくれます。
私たちは、このような良い環境の中で勉強できることに感謝しながら、一生けん命頑張っています。
「こんなにのぼれたぞ」体育館での登りづな運動
校舎全景