教育福島0104号(1985年(S60)09月)-000page

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教育福島

’85 9月号 Vol.104

−表紙絵・若 松 光一郎 シリーズー

提言  [PDF]福島大学長 山田 舜

特集  [PDF]進路指導の充実

随想  [PDF]

告知板  [PDF]県芸術祭・ほか

研究実践  [PDF]豊かな人間性を育む進路指導・県立郡山高等学校

教育センターから  [PDF]MBD児の治療教育

まちからむらからこんにちは  [PDF]青少年ボランティア活動・伊南村教育委員会

学校紹介  [PDF]

わかりやすい教育法令  [PDF]教科書と採択

羅針盤  [PDF]高等学校卒業者の進路状況

博物館だより  [PDF]

世界の教育は、今  [PDF]東ドイツ

表紙絵について「オートノミー3」 若松光一郎作

作者の作品に和紙が用いられるようになるのは一九六〇年頃からである。

キャンバスに和紙を貼り込むための糊は表具の専門家が使う特注品で、これを取り寄せるとき、いつも“若松表具店様”という宛名で届けられる、と作者は苦笑する。

この作品にも、やわらかな中間色に彩どられた和紙が全面に貼り込まれ、その上を様々な形や線条が嬉遊する。画面の一部には鮮やかな紅絹(もみ)が用いられ、また効果的に配された白や青が画面に生彩をそえる。

“オートノミー”とは“自動律”と訳される音楽用語であるが、作者は色彩と線条を軽やかに嬉遊させつつ、とらわれることのない朗らかな自動律を奏でているのである。

(キャンバス・和紙・カゼインカラー・墨・他、二〇七・〇×一七七・〇cm、第四十四回新制作展出品、福島県立美術館蔵)


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