教育福島0106号(1985年(S60)11月)-020page

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福島県教育委員会

 

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教育・文化関係表彰式

秋晴れの中栄えある受賞

 

去る十一月三日(日)の文化の日、福島市の県文化センターで昭和六十年度教育・文化関係表彰式が行われた。

式典には、松平勇雄県知事、渡辺正市県議会議長(代理)、初瀬行雄県教育委員長、佐藤昌志県教育長ほか来賓関係者多数の臨席のもと、文化功労賞受賞者をはじめ、教育・文化関係功労者・団体、永年勤続教職員の表彰者等関係者九百余名が出席しました。

午前十一時、布村教育庁総務課長の開式の辞に始まり、佐藤教育長が「永年にわたり本県教育・文化の発展に多大の御尽力を賜り、深い敬意を表します。今後共健康にて増々御活躍されますよう祈念いたします」と感謝とねぎらいの式辞を述べました。

続いて、松平知事、初瀬教育委員長があいさつされたのち各々受賞者へ表彰状と記念品が贈られました。

本年度の各賞には、文化功労賞二名のほか、地方教育行政功労賞四名、学校教育功労賞十五名、社会教育功労賞二名、体育功労賞三名、保健給食功労賞二名、へき地教育功労賞一名、へき地教育一般功労賞一名、芸術功労賞一名、文化財保護功労賞一名、優良社会教育施設一、優良社会教育関係団体六、優良体育団体二、優良保健給食団体一、へき地教育経営優良学校一、へき地教育功績顕者な団体一、優良文化団体一が各々受賞されました。

 

五百四十一名の永年勤続教職員が表彰

 

また、永年にわたって学校教育に貢献された教職員五百四十一名が表彰されました。永年勤続教職員の表彰者は次頁のとおりです。

 

永年勤続表彰者のひとこと 30年の歩みから

 

一寸したきっかけで事務を司って三十年過ぎてしまいました。

あの頃は字を書くことさえ不安がり、仕事に自信がもてず、電話で人に頼り、びくびくしたり安堵したり、多くの人に支えられて今日までこの道を歩んできました。みんな温かい思い出です。

今は、ちょっぴり、あせりと羨しさを感じるのは三十年の郷愁にも似た思いでしょうか。これからの日を大事に大事に過したいと願いつゝ。

湯本一小主任主査 小玉 玲子

 

「先輩の先生と同じくできてあたりまえ、それより一歩前進」「子どもが始めてから注意するよりも、先々の先をよみ注意しないですむ指導」

「今だけを考えず、子どもが入学します……と、便りぐらいは送られてくる教育を」等々。身をもって実践してこられた先輩の先生方に恵まれ、私もそうなりたいと思って勤めているうちに、もう、三十年が過ぎてしまいました。

原瀬小学校長 野澤 光男

 

私が事務職員になって間もない頃、今は亡き山田亀之介校長先生より、「どんな事にでも挑戦してみろ」と教示され、また「途中で投げるな」とも云われました。チャレンジ精神と実行力、計画性、責任感を身をもって教えていただきました。

これは今まで受けた数多い教えの一つですが、過去三十年私は誰よりも幸せ者だと思います。ご指導いただいた先輩諸兄同僚の先生方に心から感謝申し上げます。

白河三小主任主査 高野  栄

 

クラブ活動(現在の部活)が終わり職員室に戻ると、先輩が待っていて、「これから行くぞ」と居酒屋に案内され、そこでクラブ指導のこと、生徒指導、教科指導のこと、また教師としての生き方等教育上の諸問題について、酒席の中でご指導をいただき、研修を深めた。諸先輩の先生方誠にありがとうございました。

「教育は人なり」と言われるように、学校教育の成果は教育活動に取り組む教師の力量や意欲、そして教師と生徒間の信頼関係で結ばれている

会津若松六中教頭 菅家 省三

 

起伏の多い坂道をあえぎながら登ってきて、ようやく六合目あたりにたどりついたと言えようか。教職三十年、時間的には長い道程であったろうが、教壇での私の仕事からは、矢のごとく過ぎていったように思われる。

サークルや教研で、すぐれた実践報告に大きな感動を覚えたことも貴重な体験の一つである。三十年目の今年は長いこと専念した生徒指導部を離れ、一年生のルーム担任として教師の原点に立ち、自らの実践の質を問い直しているところである。

川俣高教諭 漆間 時雄

 

中学校の永年勤続教職員を代表して受賞する岡崎英夫福島三中校長先生

中学校の永年勤続教職員を代表して受賞する岡崎英夫福島三中校長先生

 

 

 


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