教育福島0106号(1985年(S60)11月)-000page

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教育福島

'85 11月号 Vol.106

目次

−表紙絵・若松光一郎 シリーズ−

提言  [PDF]音楽家 ボイコ・ストヤーノフ

特集1  [PDF]福島県の文化

特集2  [PDF]新しい学校施設づくりを

告知板  [PDF]教育・文化関係表彰式・ほか

わかりやすい教育法令  [PDF]判例紹介

随想  [PDF]

研究実践レポート  [PDF]工業数理の指導と評価

教育センターから  [PDF]教育研究法講座

まちからむらからこんにちは  [PDF]婦人教育の現状について・いわき市教育委員会

学校紹介  [PDF]

生涯教育データバンク情報提供事業  [PDF]

博物館だより  [PDF]

羅針盤 定時制高等学校の35年  [PDF]

世界の教育は、今  [PDF]カナダ・イギリス・デンマーク

表紙絵について「翔」 若松光一郎作

コラージュによる作者の一群の作品に対して、平安朝以来の和紙による料紙装飾の美感を指摘する評も多い。

平安朝の装飾料紙は、和紙を破り、継ぎ、金銀で加飾し、また、染めや彩色・墨流しなどの技法をも併用した豊麗な美感に富み、一方では抽象的な構成による機智にも溢れており、その伝統は今日の美術にも伏流として受け継がれている。

作者がこれをどう見るか、無論、安易には憶断し得ず、また、その仕事が単なる装飾美の創出にあるものでないことも明瞭である。ただし、作者が暗黙のうちにこれと鋭く切り結んでいることは確かであろう。それが、或る時期の作者に非常な緊張を強いたことを、「漠」「爽」「翔」「譚」「蝕」などという、身じろぎもしない漢字一文字のタイトルが示しているのである。

(キャンバス・和紙・カゼインカラー・墨・他、一二九・五×一六一・二cm、一九六九年作、第三十三回新制作展出品、福島県立美術館蔵)


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