教育福島0106号(1985年(S60)11月)-022page

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昭和60年度教育広聴会の概要

 

教育界の先輩が提言

 

去る九月の相双地区教育広聴会をもって昭和六十年度の教育広聴会は、その全日程を終了しました。

本広聴会は、県民の教育行政への期待に応えるべく県内各地区を教育事務所管内毎に巡回しながら、各地域の住民の方々から本県教育の課題、問題点等について御意見、御提言をいただこうとするものです。

以下、本年度の教育広聴会の概要をまとめてみました。

 

一、日時及び視点等

 

第一回の教育広聴会は意見発表者八名の出席で県北管内の福島市を会場に行なわれ、第二回は七名の発表者のもと、県中管内の石川町で実施されました。最後の三回目は、八名の発表者を得て相双管内の浪江町で開催されました。

また、本年度広聴会では、意見発表者の共通の視点として「教育行政に関して教育界の先輩に聞く」とし、長い年月にわたって本県の教育及び教育行政の振興に御尽力いただいた教育界の先輩の方々に、その貴重な体験を踏まえた御意見等をいただき、本県教育行政の参考にさせていただくことを主眼としました。各会場毎の意見発表者については表1の通りです。また、本年度発表をいただいた方々は、それぞれ優れた実績をお持ちになっていることを考え、意見発表後の話し合いに力点をかけ、意見発表者と教育長及び関係課長との意見の交換に時間をかけ、内容の濃い広聴会となるよう工夫しましたが、この面では、相互に忌憚のない意見の交換が行なわれ、実りのある広聴会となりました。なお、教育庁側の出席者は表2の通りです。

 

二、意見の概要等

 

本年度の広聴会でいただいた御意見は次の三点に絞ることができます。

 

◎学校教育、学習指導の充実

 

◎教職員の研修と資質の向上

 

◎社会教育、生涯教育の充実

 

これらの御意見の中で、「学校教育学習指導の充実」の面からは、校長や教師がいつも子どものそばにいることの大切さ、教育論等の流行にまどわされない地に足のついた教育の大切さ等の指摘があり、教育課程の多様さに対応した学校づくり、自己教育力を高めるための手立て、実践に裏打ちされた学習指導が必要である等、教師と児童

 

第1回の県北地区教育広聴会

第1回の県北地区教育広聴会

 

表1 昭和60年度教育広聴会意見発表者一覧

表1 昭和60年度教育広聴会意見発表者一覧

 

 

 


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