教育福島0108号(1986年(S61)01月)-051page
人一人の到達度がわかるように、○△×で記録し、各観点毎に到達率を出した。(○はできる、△はアドバイスされるとできる、×はできない)
(4) 授業終了前に自己診断表で自己評価させた。
1) 自己診断表のねらい
ア、各観点を自己評価することにより、学習内容の到達度を明確にしたり、課題の取り組みが、意欲的だったかなど、情意面の評価ができる。
イ、本時のつまずきの箇所がわかり次時のフィードバックの計画ができ、授業の展開を工夫することができる。
ウ、生徒の感想は、学習課題に対する意識を知る手がかりになる。
エ、生徒は学習内容、態度の反省ができる。
2) 自己診断表の実践と結果の処理
ア、学習課題が終了する毎に、各自五つの観点を三段階の評価基準でチェックさせ、感想もかかせた。
イ、自己評価させた後、自己診断表を提出させ、観点毎、男女別に集計し、教師の反省資料にし、次時の授業に生かした。 (資料4)
(三) 生徒一人一人の実態の把握
(1) 一学年で実施した知能検査、学力検査、観点別到達度学力検査、一学年の評定を参考にして実態を調べ、個別に認知面と情意面の到達目標基準を設定した。 (資料省略)
(2) 個人内の情意を見る方法として、SD法による調査を理科アンケートという形で実施した。
(3) 情意面は自己診断表や観察法、認知面は確認テスト、把持テスト、パフオーマンステスト、相互評価等で評価し、データをとり続けた。
(4) 認知面は、上記の方法で得られた結果をまとめ、行動目標1)−41までを行動目標到達度として表を作成し、個人内到達率と行動目標到達率を出した。
(5) 情意面の行動目標42)−45)はレポート、ノート、予習的課題、自己診断表、観察法を用いチェックした。
さらに、自己診断表の二つの観点
意欲的な態度で学習する生徒たち
資料4 自己診断表のまとめ(単元名:電流) 評価の観点の下の数字は生徒数(上の段は男子の人数、下の段は女子の人数)