教育福島0109号(1986年(S61)02月)-009page
重点施策の概要
一、生き生きとした学習社会の形成をめざす生涯教育の推進
(1) 生涯教育推進組織の整備充実
1) 生涯教育推進会議の整備充実
生涯教育推進の中心的組織である生涯教育推進会議の機能の充実に努める。
(2) 生涯教育の普及・啓発の推進
1) 生涯教育事業の推進
生涯教育関係機関との連携を密にし、生涯教育の普及・啓発に努めるとともに、生涯学習を援助するため、生涯教育データバンクの充実及び広域事業など生涯教育事業の推進に努める。
二、あすをになう青少年の健全育成の推進
(1) 青少年健全育成事業の充実
1) 地域ぐるみの生徒指導の推進
在学青少年の健全育成の強化を図るため、−生徒指導推進地域の指定や中高連携推進地域の指定により、地域ぐるみの生徒指導を推進する。
2) 青少年教育施設の事業の充実
青少年の社会性と連帯感を養い、心身ともに健全な青少年の育成を図るため、青少年教育施設の事業の充実に努める。
3) 青少年文化活動の促進
明日の文化をつくる創造性豊かな青少年の育成を図るため、青少年の発達段階に応じた芸術鑑賞の機会の提供と青少年文化活動の奨励に努める。
4) 青少年スポーツ活動の促進
次代をになう健康で明るい青少年の育成を図るため、青少年のスポーツ活動の奨励に努める。
(2) 青少年教育施設の整備充実
1)県立少年自然の家の整備充実
青少年教育の充実を図るため、少年自然の家の施設・設備の整備充実とその効果的な利用の促進に努める。
三、豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校教育の推進
(1) 教育内容・方法の改善充実
1) 教育課程の改善充実
ア、幼稚園においては、幼児の発達段階・生活経験に即した教育課程の編成とその完全実施を図るため、各種研修会の開催、手引の作成配布等により、教育課程の改善充実に努める。
イ、小・中学校においては、各教科等の目標達成のための適正な指導方法について研究を推進するとともに、各種研修会の開催、研究学校の指定、指導資料の作成配布等を行い、教育課程の改善充実に努める。
ウ、高等学校においては、中学校との関連を十分踏まえ、地域や生徒の実態に即した特色ある学校づくりが行われるよう教育課程の質的な改善充実を図るとともに、弾力的な教育課程の編成に努める。
2) 道徳教育・特別活動の充実
ア、教育活動全般を通じて、学習指導や進路指導との関連を図りながら、道徳性のかん養と道徳的な実践力の育成に努める。
イ、児童生徒の個性の伸長を図るとともに、集団の一員としての自覚及び自己実現の能力を養うため、特別活動の充実に努める。
3) 国際理解教育の充実
国際理解教育の意義の十分な理解を図り、地域や学校の実態に即して教育課程の中に適切に位置付けるとともに、研究学校の指定、手引の作成配布等により国際理解教育の充実に努める。
4) 情報処理教育の充実
情報化社会に適切に対処し、児童生徒の発達段階に応じた情報処理教育を行うため、コンピュータ等の教育的利用の基本計画を策定し、情報処理教育研修の充実を図るとともに、高等学校においては、研究学校の指定等により実践的研究を推進し、地域、学校及び生徒の進路等の実態に応じて、専門的な情報処理教育の充実に努める。
5) へき地における教育諸条件の整備充実
小規模中学校における免許外教科担任の解消を計画的に進めるとともに、研修会の開催、・研究学校の指定、指導資料の作成配布等により、へき地における教育諸条件の整備に努める。
(2) 生徒指導の充実
1) 生徒指導体制の充実
いじめ等の問題の絶無を期し、生徒指導の充実を図るため、カウンセリング研修会等の実施、研究学校の指定及び教育相談体制の充実のための専任教育相談員配置等により、指導体制の充実を図るとともに、小・中・高等学校及び地域との連携強化に努める。
2) 家庭、地域社会、関係機関との連携強化
生徒指導についてのパンフレットの作成配布等により、学校と家庭、地域社会及び関係機関との連携強化に努める。
(3) 教職員の確保と資質の向上
1)教職員定数の確保と適正配置の推進
ア、幼稚園における教職員組織の充実を図るため、園長の専任化を促進するとともに、各幼稚園について、本務教員の確保に努めるよう市町村の指導に当た