教育福島0109号(1986年(S61)02月)-014page

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小・中学校教育

 

討し、自校の教育課題を明らかにし、常に教育課程改善に努める必要がある。

 

小・中学校においては、人間性豊かな児童生徒の育成の観点から、教育課程の実施状況をしさいに検討し、自校の教育課題を明らかにし、常に教育課程改善に努める必要がある。

また、生涯教育の観点から、主体的に学ぶ意志・態度・技能、それに加えて、望ましい生き方を志向できる能力、つまり、二十一世紀をたくましく生きぬくことのできる自己教育力を児童生徒に育成する必要がある。

さらに、いじめや非行事故等の防止指導については、その起因を多角的、多面的にとらえての適切な対応を図ることが大切である。

 

一 教育目標の具現に努める

 

○ 設定に当たっては、地域の実態や教育的要求、児童生徒の実態及び教育の今日的課題等を十分考慮し、全教師が参画できるよう配慮する。

○ 具現のための具体的な計画をたて、日常の全教育活動に生かされるようにする。

○ 達成状況を常に評価し、改善点や努力点を明確にして、教科指導や学級経営に反映させる。

○ 児童生徒及びその保護者に、教育目標の理解の徹底を図る。

 

二 教育課程の改善・充実に努める

 

○ 編成に当たっては、全教師の総意が結集できるよう配慮する。

○ 実施状況を常時評価、反省し、改善を図る。

○ 学校の教育活動すべてに「ゆとりと充実」が図れるように工夫する。

○ 郷土の一員として郷土を愛し、役割を自覚し、郷土の発展を願う態度を育てる郷土教育を積極的に推進する。

○ 国際社会の中で、信頼と尊敬を得る資質を育成する国際理解教育を推進する。

○ 小学校低学年における合科的な指導の改善・充実を図る。

○ 中学校における選択教科の運営や指導方法等の改善・充実を図る。

 

三 学習指導の改善‘充実に努める

 

○ 学習指導にゆとりを持たせるため、教材の精選、重点化を図り、基礎的、基本的内容を確実に身につけさせるようにする。

○ 児童生徒一人一人の能力・適性個人差に応じた指導法を工夫する。

○ 自己教育力を育成するための指導方法、指導計画の改善を図る。.

○ 学習指導についての形成的評価の在り方、児童生徒の情意面の評価の在り方について改善・工夫を図る。

○ 授業研究を計画的に実施し、授業の質的改善を図る。

 

四 道徳教育の充実に努める

 

五 特別活動の充実に努める

 

六 へき地・小規模校の教育の充実に努める

 

七 生徒指導の充実に努める

(以上は「各強か指導の重点」参照)

 

国語

 

=小学校=

 

=小学校=

 

言語の教育としての立場を一層明確にするとともに、表現力を高めるよう十分配慮し、特に、次の点に努力する、

 

一 国語力を養うための基礎となる言語事項の指導を充実する

 

(一) 言語に関する事項の指導が系統的になされるよう児童の実態を的確に把握するとともに、指導計画や指導過程への位置づけを明確にする。

(二) 繰り返して学習することが必要なものについては、特に取り上げて指導するなどして、基礎的な能力が、系統的にしかも確実に身につくようにする。

(三) 書写の指導に当たっては.国語科書写の立場を明確にして、硬筆・毛筆の関連を重視し、指導計画を作成するとともに、基礎的技能を高めるよう指導法を工夫する。

 

二 「表現」の指導を計画的に行い、特に文章表現力の向上を図る

 

(一) 作文を主とする指導計画を作成し作文の時数を十分に確保する。

〇 一人一人の文章表現力を高めるため、児童の実態を的確に把握し、指導目標を明確に設定する。

(三) 実際に書く活動に充てる時間を十分に確保する。

(四) 評価や作品の扱い方を工夫し、書く喜びを味わわせるようにするとともに、評価が指導に生かされるようにする。

(五) 多様な表現活動を工夫し、児童が意欲的に取り組めるようにする。

(六) 音声言語による表現力を養うため

 

 

 


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