教育福島0109号(1986年(S61)02月)-034page

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三 体力の向上に努める

 

(一) 学校教育活動全体を通して体育活動の組織化を図り、運動の生活化を促すよう努める。

(二) 体力つくりの意義と方法について理解させ、実践させるよう努める。

(三) スポーツテストを実施し、生徒一人一人の体力・運動能力に応じた適切な運動処方を工夫する。

(四) 施設・用具の活用を図るとともにその整備拡充に努める。

 

音楽

 

広い視野に立って生徒一人一人が心から真の音楽美にふれる指導が望まれる。

 

指導に当たっては、生徒の実態及び学校の実情に応じて、各領域の指導内容の精選と重点化を図るとともに、指導法の改善・充実に努め、教師自らが音楽芸術の持つ底知れぬ深さ、美しさに着目し、広い視野に立って生徒一人一人が心から真の音楽美にふれる指導が望まれる。

 

一 基礎的な能力の伸長を図る

 

(一) 音楽の表現・鑑賞の喜びを経験させ、音楽を愛好する心情を養うためには、音楽の諸活動を通して音楽の美しさ、楽しさ、喜びなどの感動的な体験を基盤として、興味・関心を喚起し、読譜力、聴取力等の基礎的な能力を高める指導に努める。

(二) 生徒の実態、学校・地域の実情等を十分に把握するとともに、実態に応じた指導計画や、指導のねらいを明確にして教材の精選を図り、基礎的な指導がゆとりある学習活動の中で、効果的に深化が図れるように努める。

(三) 音楽の諸能力を的確に身につけさせるには、教師中心の授業だけでなく、生徒自らが音楽のなりたち、くみたて等に気付き、創造的に音楽の表現ができるような指導の手だてが必要である。生徒一人一人が生き生きと主体的に授業に参加できる指導法の改善に努める。

 

二 表現・鑑賞の能力を高める指導

 

(一) 歌唱指導においては、視唱力を的確に身につけるとともに、楽曲の持つ楽趣にあった適切な表現ができる技法と、音楽的な感受性が統合的に高められる指導をする。

(二) 器楽指導においては、独奏、重奏、合奏を通して、常に美しい音色と正しい音高を作るとともに、奏し合わせる楽しさを経験させながら、豊かな表現ができるアーティキュレーションの奏法が身につく指導に努める。

(三) 創作指導においては、創造性の伸長と創作の過程が指導の中心であり、生徒の実態に応じた効果的な指導法を工夫する。

(四) 鑑賞指導においては、表現活動と関連を密にして、教材を精選し、音楽の持つ美しさや楽しさの中で、真の感動を得させるよう心がける。

(五) 日本の伝統音楽や郷土の音楽については、中学校の共通教材との関連を図り、日本の音楽の生成した背景を理解させるとともに、その美しさが感覚的にも感得できるようにする。

 

美術、工芸、書道

 

造の喜びを味わわせることに重点をおいて学習指導を行うことが大切である。

 

芸術的な能力を伸ばし、創造の喜びを味わわせることに重点をおいて学習指導を行うことが大切である。

そのため、芸術は常に具体的、かつ実践的な学習を中心に行われるもので、その経験を生かし「明るく豊かな生活」ができる基本的な態度や習慣を養うことである。更に芸術が「人間性の回復と調和のとれた人間」及び「文化の発達・発展」に寄与することの大きいことを認識させることも大切である。

芸術の学習は造形的創造活動による美的体験であり、表現と鑑賞の学習を通じて、芸術を理解し、愛好する心を育てることである。

 

一 表現や鑑賞についての学習指導の研究を深める

 

(一) 目標を明確に設定すること

教材の研究・開発につとめるとともに、生徒に、どの教材を、どんな方法で、どの程度学ばせ、どんな能力を伸ばしてやるのか、教材の性格や生徒の実態に応じた具体的な目標を設定し、指導の効果を高めるよう配慮しなければならない、また、生徒一人一人が充実した学習ができるよう到達目標を設定してやることも大切である。

(二) 学習過程を最適化し、効率化する

学習内容を生徒一人一人の興味・関心・適性に合ったものとするため学習活動を分析し、組織し直すということも必要であり、よりきめ細かい教授=学習ができるよう検討すること、また、多様化している生徒の実態を把握し、生徒一人一人が意欲的に学習ができる授業形態を研究することも必要である。

(三) 教育機器の活用

指導計画の作成に当たっては、視聴覚教材の位置づけを明確にし、効果的な授業が展開できるよう、具体的な研究が必要である。

(四) 評価の方法を研究する。

評価で最も重視したいことは、教師は指導計画や指導法の改善、教材の有効性の吟味等に役立て、生徒に

 

 

 


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