教育福島0112号(1986年(S61)07月)-013page
(自己独立性)を学び、しかも、社会の人間関係の中で、自分の態度の一貫性(自己同一性)を保つように発達していきます。
以上の発達課題を達成するには、学習課題を定め、家庭、学校、社会の教育領域の中で実践する必要があります。
具体的な学習課題達成方策をまとめたのが表2、3です。
二、青少年の意識と課題
ここ数年、市町村教育委員会では、社会教育振興計画作成上から、在学青少年の意識に関する調査を実施しています。
表4・5は、これら市町村の調査資料を参考とし、ほぼ共通な調査項目を基に図表を作成しました。その集計データから、在学青少年の意識の傾向をさぐり、そのことからみられる共通の課題をとらえ、社会参加の方策を考えてみました。
(一) ふるさと居住意識
1) 郷土離れの傾向
表611、八町二村の小・中・高校生別将来にわたる郷土への居住についての意識を「住んでいたい」「住みたくない」「どちらともいえない」の三つの点から類型化を試みたグラフです。
このことから、どの町村とも、小学生は、郷土への定住志向意識が高く、中・高と学年進行につれて低くなり、
表4 使用した町村の調査資料
表5 参考とした市町村の調査資料