教育福島0115号(1986年(S61)10月)-010page

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3) 観覧料

●常設展 ( )内は、団体二十人以上の料金

ア一般・大学生二百五十円(二百円)

イ高校生百五十円(百二十円)

ウ小・中学生百円(八十円)

●企画展「武家の文化」(期間十月十八日から十一月十六日まで)

ア一般・大学生二百円(百五十円)

イ高校生百五十円(百円)

ウ小・中学生百円(五十円)

 

4) その他の行事開館記念講演会

・十月十九日(日)国際日本文化研究センター室長梅原 猛、武家の文化関連講演会

・十月二十五日(日)お茶の水女子大教授坂本満

※ビデオライブラリー・相談コーナー・ワークショップ・体験学習室については、開館時はいつでも気軽にご利用できます。

 

入り口付近のタイムトンネル

入り口付近のタイムトンネル

 

二、展示

 

展示は、資料によって歴史を語ることですから、意図や主張がなければなりません。本県は、中央と東北及び北陸どの接点にあることから、南・北及び西の文化の融合の役割りを果たしてきました。時代の変り目には歴史の中心舞台に立ち、各時代を通じて中央に対する資源の供給圏でありました。これらの諸点を歴史の中にクローズアップし、その中で庶民の生活に連続性を持たせながら、本県の歴史の特色を強調するようにしています。

展示は実物資料を中心とし、二十数回に及ぶ学術調査・伝統技術復元調査などで発掘・収集した新資料を多用して構成されています。これら新発見・未公開の資料は、展示の新鮮さをきわ立たせています。

博物館で通史を展示する場合、資料とテーマの制約から近・現代の構成がむずかしく、特に現代はほとんど省略に近い取扱い方をするのが通例です。しかし本館では、近現代を重視する構成をとりました。日本の花形産業(蚕種・養蚕・製糸業)と戦後の社会(高度経済成長以前の自給自足の社会)がその代表で、代燃車(木炭バス)はその象徴です。

展示に臨場感は欠かせません。そのため広いフロアをフルに活用し、主要展示物となる大型資料は可能な限り一分の一のスケールとし、展示のストーリー・ライン上に強く印象づけるよう意図しています。

 

(一) 総合展示

 

原始・古代・中世・近世・近現代へと、時系列に沿って展開させる通史の展示と、各時代における自然と人間とのかかわり合いを、一室にまとめて「自然と人間」のテーマによって構成しています。全体のテーマは次の通りです。

 

原始

 

福島最古の人間・氷河時代の生活・最終氷期後半の環境・環境の変化と生業・縄文のムラ・縄文人・信仰と墓地・稲作の開始・再葬の墓

 

古代

 

会津大塚山古墳・原山一号墳の主・群集する古墳・ムラのくらし・陸奥国の成立・公民の生活・在地の仏教

 

中世

 

阿津賀志山の合戦・神仏習合の世界・好鴨庄の村々・南党と北党・国人一揆・戦国の群雄

 

近世

 

奥羽仕置と諸藩の成立・学問と文化・庶民の信仰・会津農書の世界・町のにぎわい・山国の神と人・産業の発達・海のなりわい・ゆれうごく封建社会

 

近・現代

 

戊辰戦争・自由民権運動・福島県の成立・安積開拓事・庶民の生活・日本の花形産業・十五年戦争下の生活・戦後の社会・変わりゆく社会

 

自然と人聞

 

体験実習室

体験実習室

 

 

 


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