教育福島0115号(1986年(S61)10月)-035page

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生徒急増にそなえて

県北に「福島南高校」(仮称)

来春四月開校

 

県教育委員会は九月十六日、昭和六十二年四月福島市渡利の県立中央高の校舎を併用して開校する新設高校の概要を発表しました。

新設高校の名称は「県立福島南高等学校」(仮称)に内定し、学科構成は全国で初めての文理科をはじめ、国際化に対応する国際文化科、高度な情報化時代の会計実務等を学習する情報会計科の三学科構成で、これまでにないユニークな高校として注目されています。

また、学区は三学科とも専門教育が主となるため県下一円、男女共学で一学年の定員は各学科九十人の計二百七十人となっています。

同校については、十月一日に開設準備事務局が設置され、開校へ向けて、校舎の改装と特別教室などの建設が進められていますが、正式には来年二月の県議会で決定されたうえ開校のはこびとなります。

以下、「県立福島南高等学校」新設の概要は次のとおりです。

 

一、名称

福島県立福島南高等学校(仮称)

 

二、場 所

福島市渡利字七社宮十七

(県立福島中央高等学校に併設)

 

三、課程・規模

○全日制高等学校、男女共学

〇一学年六学級 (二百七十人)

●文理科 二学級(九十人)

●国際文化科 二学級(九十人)

●情報会計科 二学級(九十人)

 

四 開校時期

昭和六十二年四月一日

 

五、教育の基本方針

生徒の個性や能力に応じた教育の徹底と徳育・体育の重視により、人間性豊かな生徒の育成をめざします。

 

〈具体的目標〉

(1) 学科の特色を踏まえた教育課程を編成し、豊かな教養と専門的な知識や技術の習得をめざします。

(2) 進路に応じた特色ある教育を行い、生徒の能力や適正の伸長を図ります。

(3) 国際理解教育及び情報処理教育の推進校としての機能を持たせます。

(4) 規律と責任を重んじ、勤労を尊ぶ態度を養い、社会性豊かで心身ともに健康な生徒を育成します。

 

六、学校及び学科の特色

新しい国際化の時代、高度な情報化社会に生きていく人材を育成します。

(1) すべての学科で外国人教師による英会話を学習します。

(2) すべての学科で情報処理教育を行います。

 

文理科

 

一般的な普通教科・科目の履修の後、生徒の進路・適性に応じ、専門的な文科系教科・科目または専門的な理科系教科・科目について学習します。

将来は、自分の適性を生かして、上級学校に進学することができます。

 

国際文化科

 

国際性豊かな人材を育成するため、外国語教育を充実し、外国語の総合的な力を養うとともに、外国の人々の生活や文化等について理解を深めることをねらいます。

将来は、学習したことを生かして、主に文系の上級学校に進学することができます。

 

情報会計科

 

高度な情報化社会の進展に対応できる人材を育成するため、簿記会計と情報処理に関する学習を通して会計実務についての力を養います。

将来は、事務系や情報処理関係の職業に進むことができます。

 

七、学区について

専門教育を主とする学科として、県下一円となります。

 

◎開設準備事務局について

昭和六十一年十月一日より発足

○事務局員は教諭二名、事務職員一名があてられます。

なお、事務局は、福島市渡利字七社宮十七の福島中央高等学校内に設置されます。(◆〇二四五・二二・九二八九)

 

来春の開校をめざして改修工事が進む

来春の開校をめざして改修工事が進む

 

 

 


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