教育福島0116号(1986年(S61)11月)-043page

◎四十代後半になっての学習でしたので不安でしたが、先生方の親切な御指導と受講生の皆さんのお力をお借りして楽しい学習ができました。私の会社では、在庫管理、伝票処理等にコンピュータを活用しております。受講間もなく私もその仕事に関係することになりました。受講中でしたので、仕事の幾つかは理解することができ、私には本当にラッキーなチャンスであり、仕事と勉強が平行できるなど願ったりかなったりでした。これからも機会を見つけて勉強したいと思います。(四十六歳・男)

　

◎職を離れて久しいが、オートメ時代の今日、急速に普及してきたパソコン・ワープロにはたいへん興味があり、この講座に応募しました。私も去る五月にワープロを購入して練習を始めたばかりでしたのでタイミングよく受講できたことは幸せでした。現在、町の郷土史研究会に属して、調査や研究をしているので、その資料作成や記録などに活用したいと思っています。(七十一歳・男)

　

◎私は前から新しい時代の仕事をやってみたいと思っていました。私は商業高校の情報処理科を卒業しましたが、当時、最新の機械だったものが今日では旧式となってしまいました。それだけ世の中が進歩したことでしょうが、新しい時代の仕事をしたいという私の気持がどんどん遠のくようで寂しい気がしていました。そんなときに開放講座のことを知り、応募しました。同時にワープロの通信講座も始めました。この高校開放講座は学習内容も理解しやすく、親切な御指導で楽しい勉強ができました。最後にワープロで仕事を始めることになりましたら御用命願います。　(二十五歳・女)

　

五、今後の課題

　

開放講座の案内、受講生の募集については、報道関係者等の協力を得ながら開設高等学校、関係市町村教育委員会が中心となり担当しましたが、応募者が多く、募集開始後三日で締め切らねばならないことになったり、更に抽せんで受講者の決定をしなければならないことなどがあり、受講希望の方々に多大のご迷惑をお掛けずることになりました。また、開設期間も、夏季休業中に集中して開設したものと、一定の曜日を設定して開設したものがありますが、学習計画や、受講者の事情などにより開設期日・時間等をさらに検討する必要があります。

　

六、おわりに

　

本年度は、パソコン・ワープロを中心とする学習でしたが、大変好評のうちに終了できました。開設高等学校の教職員の関心も高く、校長先生はじめ皆さんの全面的なご協力をいただけましたことに感謝いたしております。

また、この講座を通じて地域の方々が今まで以上に高等学校に対する理解を深められ、高等学校を身近に感じていただけたと思います。今後のご指導ご協力を切に願い上げます。

　

表1　昭和61年度福島県高等学校開放講座

　

プログラミング演習風景(県立小高商業高)