教育福島0117号(1986年(S61)12月)-035page
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めの豊かな感性が必要。現在の子どどもにこの面が欠けるのは偏差値教育にかかわりがあるのではないか。
●山下 知昭氏
電話による悩みの相談が多いのはなぜか。先生の積極的な対応、指導が必要。家庭でも会話の時間をつくる運動を展開する必要がある。
●長谷川 勝永氏
最近は便利さ、合理性をもとめて「礼」を失なっていないか。また、家庭でも学校でも「共感」をよびおこす手立てが必要である。
第二国 南会津地区 教育広聴会
時 昭和六十一年十一月十一日(火)
所 田島町・南会津地方広域行政センター
☆意見発表者
五十嵐徳三氏 田島町教育委員会教育長
星 俊夫氏 下郷町教育委員会教育長
大桃 博 氏 伊南村教育委員会教育長
斎藤 安俊氏 県立田島高等字校長
坂内 勝典氏 桧枝岐村立桧枝岐中学校長
佐藤 基雄氏 下郷町立檜原小学校長
☆補足・関連発言者
舘岩村教育委員会教育長 芳賀 輝義氏
桧枝岐村教育委員会教育長 橘 晴一氏
南郷村教育委員会教育長 馬場 昌光氏
只見町教育委員会教育長 横山 清八氏
☆傍聴者
市町村教委南会津地方連絡協議会長 稲富 正昭氏
南会津郡中学校長会長 猪股 宏平氏
南会津郡小学校長会長 室井 俊祐氏
☆教育庁出席者
県教育委員会教育長 佐藤 昌志
県教育庁教育次長 瀬戸 清彦
県教育庁総務課長 布村 幸彦
県教育庁財務課長 佐藤 吉一
県教育庁義務教育課長 皆川 新
県教育庁高等学校教育課長 吉田 彌
県教育庁社会教育課長 塚本 利勝
県教育庁南会津教育事務所長 木幡 春夫
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南会津地区教育広聴会参加の皆さん
意見の概要
〈テーマ〉
「現下の教育課題を探る」〜地域を視座に全国的動向を考える〜
●五十嵐徳三氏
最近は職員室にも新人類が登場してきている。この若い教員に対する研修の充実が必要。教育実習も二週間では少ない。また、新任者の配置も学校規模をよく考慮する必要がある。
●星 俊夫氏
学校五日制導入は、地域の児童生徒、父母の立場を考慮することが基本である。特に、学校教育の限界を見きわめ、子どもの余暇時間の活用の工夫、保護者の意識の改革につとめる必要がある。また、社会教育体制の確立も必要となってくる。
●大桃 博氏
生活の利便さ、画一性に加え、情報の氾濫で家庭の意義が失われつつある。親でなければできない教育、親が教育の主人公であることを自覚し、家庭こそ人間教育の場であることを認識させていく手だてが必要である。
●斎藤 安俊氏
最近の新採用教員は使命感、バイタリティーの欠如がみえる。人間性の資質向上をめざす研修が必要。その研修も実践的、体験的なものがよい。学校でも研修体制の確立が必要。
●坂内 勝典氏
学校五日制は前向きに検討する必要がある。その際、PTA等地域社会の理解を得ることが大事である。たとえば、地域の協力では・本村の若い住民によるボランティア活動のスキー指導や桧枝岐歌舞伎の継承等、社会教育の充実で子どもの休みの日の指導ができる。
●佐藤 基雄氏
家庭では父母のバランスのとれた養育が大切であり、子どもの人格を認め、親子の絆をつくりあげる意図的な教育が必要である。家庭では、子どもを成績中心に考えないこと、学校へ責任を転嫁せず、親として問題意識をもって行動すること、父親がもっと学校行事等に参加してほしいと考えている。
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