教育福島0117号(1986年(S61)12月)-042page
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「養護教育センター通信」
昭和61年度
心身障害児巡回就学相談をおえて
◇はじめに
昭和六十一年度心身障害児巡回就学相談は、心身障害幼児・児童の発育状況や教育措置に対する正しい理解と認識をもっていただくために、七月から九月にかけて、県内十会場で実施しました。(表1)その結果の概要についてお知らせします。
まず、相談事業を実施するのに先立ち、広報用。パンフレット「昭和六十一年度巡回就学相談のお知らせ」を作成し、県内の幼稚園、保育所、小学校及び盲・聾・養護学校等に配布しました。
『一人一人のお子さんの健やかな成長のために』と銘打ったこのパンフレットには、相談対象、相談方法、申し込み方法、実施日時及び会場等を紹介し、実施会場を中心に、近隣の市町村のかたがたに気軽な気持ちで来談されるよう呼びかけました。
◇実施 の概要
一、相談件数
総計で八十七件でしたが、その内訳を地区毎にみてみますと、会津地区といわき地区の人数が多く、県中並びに相双の一部と南会津は、当初予定した人数を下まわる結果となりました。
従って次年度には、相談件数の多い地区と少ない地区のかね合い等を考慮しながら、就学相談を開催する会場について検討する必要がありそうです。
次に、広報啓発という視点で考えてみますと、前述のような広報パンフレットを配布しながら、各地教委の担当者や保健婦等への働きかけも行われてきていますが、今後、更に、養護教育を支える地盤にあたる部分についても、理解を深める質的な面での啓発に工夫をこらし、活動を展開する必要があります。
二、年齢別・男女別件数
相談件数を年齢別にみますと、五・六歳が圧倒的に多いことがわかります。この事業が、主として就学前幼児の就学のあり方を援助するという目的からみましても、妥当な結果と思われます。また、表1には記載していませんが、就学猶予一年が二名、同二年が一名、計三名の就学猶予児の相談も行っています。
すでに就学している児童の件数も割合多いといえます。就学している児童について、より適切な処遇を求めているためと考えられます。
三、障害別件数
精神薄弱が圧倒的に多く、情緒障害もかなりの件数になっています。視覚障害は一件もありませんでしたが、眼科医や専門機関等とのかかわりによって、問題解決がなされているためかと推測されます。
表1 昭和61年度心身障害児巡回就学相談実施状況集計表
1.相談件数
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2.年齢別・男女別件数
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3.障害別件数
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