教育福島0117号(1986年(S61)12月)-048page
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美術館だより−−−−
展覧会案内
「拡大常設展」
県立美術館では年末・年始の期間に通常4室の常設展を5室とし、特別テーマによる「拡大常設展」として御覧いただいています。
前期−版画の技法と表現
十二月二十日(土)〜昭和六十二年一月十一日(日)
手作りの木版年賀状などを通して多くの人々に親しまれている版画1。この版画も、今日では木版画のほかにも様々な技法が普及し、数多くのすぐれた作品が制作されています。この展示では、館蔵品のなかから興味深い技法による版画の作品を取りあげ、これに平易な解説をつけて楽しく御覧いただきます。
(主な技法)
板目木版、木口木版・エッチング、アクアチント、シルク・スクリーン、リトグラフ、その他。
(主な作家)
恩地孝四郎、岸田劉生、藤森静雄、斎藤清、吉原英雄、浜口陽三、暖嘔、ベン・シャーン、ルオー、その他。
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藤森静雄「赤い花びんに花」
後期−渡部菊二の作品
昭和六十二年一月十五日(木)〜二月一日(日)
会津若松出身の渡部菊二(一九〇七〜一九四七)は日本水彩画会の会員となり、一九四〇年には同郷の春日部たすくらと水彩連盟を結成するなど、日本の水彩画史にユニークな足跡を残した画家として知られています。当館では菊二の作品を十四点所蔵していますが、この機会にこれを一挙に公開して、菊二の本領を御覧いただきます。
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渡部菊二「手袋」
観覧料(前期・後期とも)
一般・大学生250円(200円)
高校生 150円(120円)
小・中学生 lOO円一80円)
※( )内は、二十名以上の団体料金です。
美術館への年賀状展のお知らせ
年賀状は、造形との身近かな触れ合いのひとつとして、学校教育や社会教育の場で、版画などとの組み合せにより、有効な素材として取り入れられています。
県立美術館では、県内の小、中学生を対象に、版画、はり絵、描画などで作った楽しい年賀状を募り、 「美術館への年賀状コーナー」に展示します。
ご家庭や知人、担任等のお子様におすすめしていただき、ぜひ、会期中に子どもたちの豊かな感性と表現をお楽しみいただければと思います。
会 場
福島県立美術館
展示期間
昭和六十二年一月十日から二月一日まで(観覧無料)
作品内容
県内の小中学生がハガキを利用して、年賀状のために本人が制作したもの一点。表現の技法は自由とする。
送付要領
ハガキの発信人の欄に住所、氏名、学年を記入する。
締め切り
昭和六十二年一月五日
顕彰賞の授与等の顕彰は行わず全作品を展示します。
送り先 問い合せ等は左記へ
〒960 福島市森合字西養山一番地
美術館への年賀状係
電話 〇二四五(三一)五五一一
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