教育福島0118号(1987年(S62)01月)-045page

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ふるさと探訪

県重要無形民俗文化財

三島の年中行事

戦後、福島県下の伝統的年中行事は急激に衰廃の一途をたどっている中で、三島町の行事は、一つには良い自然環境に恵まれ、一つには町をあげての積極的な保存活動か適切であったために、町の生活の歴史を知るに足る民俗行事がよく残されてきた。

行事は共同で行うものと、個人の家で行うものとがあるが、今回指定の九種の初春の行事(若水汲み・若木迎え・鳥追い・団子さし・柳川植・さいの神・愛宕様参り・豆まき・初午)は学術上価値が高い。

所在地 大沼郡島町

保護団体 三島町年中行事保存会

歳の神送りの火たき行事

歳の神送りの火たき行事

上の写真火たき行事として歳の神をつくっているところ

上の写真火たき行事として歳の神をつくっているところ

県重要文化財

医王寺の石造供養塔群書

福島市北部、摺上川南岸は板碑が数多く分布することで知られ、医王寺はその、中心をなす。医王寺奥之院薬師堂の背後には大小六十数基の石造供養塔(板碑)群があり、信夫庄司一族の墓域と伝えられているその多くは、凝灰岩による厚石の長方形を主とする奥州型板碑であるが、磨滅が甚だしく、三分の二は銘文が不明である。銘が明らかなものは、弘長二年(一二六二)から建武二年(一三三五)にかけての四基である。形式・内容などからみて、質量ともに貴直な供養塔碑である。

所在地 福島市飯坂町平野字寺前三十八番地

所有者 医王寺

医王寺の石造共養塔群

医王寺の石造共養塔群


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