教育福島0119号(1987年(S62)02月)-008page

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昭和62年度

福島県教育委員会重点施策きまる

 

県教育委員会は、新たな時代に対応した活力ある福島県づくりを担う「心豊かな、たくましい人間」の育成を目指し、本県教育・文化の振興を図るため、長期的な展望に立って、『第三次福島県長期総合教育計画』(昭和六十年〜七十年度)を策定するとともに、この長期計画に基づき、当面する課題を解決するための短期計画である『第1期実施計画』(昭和六十〜六二年度)を策定し、教育行政の効果的な推進に努めています。

さらに、これらの「計画」の執行として、また緊急を要する諸施策の実施のため、年度ごとに『福島県教育委員会重点施策』を設定し、教育行政の効果的な推進に努めております。

次に掲げる「重点施策」は『第1期実施計画』の最終年度である昭和六十二年度に県教育委員会が執行する諸施策・事業を確定するため設定したものであります。

 

1 生き生きとした学翌社会の形成を自捜す生涯教育の推進

2 あすをになう胃少年の健全育成の推進

3 豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校教育の推進

4 障害をのりこえ社会参加をめざす養護教育の推進

5 心のふれあいと生きがいに満ちた社会教育の推進

6 伝統を生かした地域性豊かな文化活動の推進

7 健康で活力ある生活をめざす保健体育・スポーツの推進

 

これらの柱を軸として、県教育委員会は、昭和六十二年度の教育行政の推進に努めて参りますが、『重点施策』の設定に当たりましては、時代を超え「不易」なものを会得し得る資質と、時代とともに変化する「流行」へ柔軟に対応し得る資質を兼ね備えた心豊かなたくましい児童生徒を育むことを主眼として、近年の科学技術の進歩に伴う高齢化、国際化、情報化等の社会環境の変化への対応、さらには、近年にない財政情況の厳しい県政の動向及び臨教審の答申等による国の文教施策の動向等を十二分に踏まえ、県民の教育・文化に対する要求に応え得るよう努めるものです。

以下六十二年度の重点概要をお知らせいたします。

 

重点施策の概要

 

一、生き生きとした学習社会の形成をめざす 生涯教育の推進

 

(1) 生涯教育推進組織の整備充実

1) 生涯教育推進会議の整備充実

2) 生涯教育推進の中心的組織である生涯教育推進会議の機能の充実を図るとともに、市町村における生涯教育推進組織の整備充実を促進する。

(2) 生涯教育の普及・啓発の推進

1) 生涯教育事業の推進

生涯教育関連事業を実施する関係機関団体との連携を密にし、生涯教育の普及・啓発を図るとともに生涯教育を援助するため、生涯教育データバンクの拡充及び生涯学習県民講座など生涯教育事業の推進に努める。

 

二、あすをになう青少年の健全育成の推進

 

(1) 青少年健全育成事業の推進

1) 地域ぐるみの生徒指導の推進

在学青少年の健全育成の強化を図るため、生徒指導研究推進地区及び中・高連携推進地域の指定等により、地域ぐるみの生徒指導に努める。

2) 青少年教育施設の事業の充実青少年の社会性と連帯感を養い、心身ともに健全な青少年の育成を図るため、青少年教育施設の事業の充実に努める。

3) 青少年文化活動の促進

明日の文化をつくる創造性豊かな青少年の育成を図るため、青少年の発達段階に応じた芸術鑑賞の機会の提供と県高等学校総合文化祭の充実など青少年文化活動の奨励に努める。

4) 青少年スポーツ活動の促進

 

 

 


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