教育福島0119号(1987年(S62)02月)-019page

的、基本的諸能力が身につくよう、教材の選択・構成を吟味する。

(三)　学習指導要領の各学年の目標(2)に示された重点事項を中核として、児童の特性や学習の適時性を考慮しながら指導内容の重点化を図り、ゆとりをもって学習の効果が高められるようにする。

○　低学年「リズムの聴取と表現」

○　中学年「旋律の聴取と表現」

○　高学年「和声の美しさの感得」

これらの重点事項が六年間を見通して計画的・継続的に指導できるように十分配慮した計画とする。

(四)　題材の設定に当たっては、「主題による題材」を中核としながら、系統的・発展的な指導が継続して展開できるよう計画し、個々の題材について具体的な指導目標を設定する。

(五)　授業の反省と評価を適切に行い、指導計画改善の資料を常に整えるよう配慮する。

　

二　児童が進んで音楽活動ができるよう、指導法の改善に努める

　

(一)　学習課題を児童とともに設定し、児童自ら音楽の美しさを追求する態度が育つよう指導の工夫に努める。

(二)　一人一人の音楽的感覚や能力を的確にとらえ、指導のねらいや到達目標を明確にして、児童が成就感を味わいながら活動できるよう工夫する。

(三)　児童の主体的な学習活動を促すため、学習形態の工夫や視聴覚教材の活用など、多様な授業の展開に努める。

(四)　表現活動では、単なる反復練習に陥ることなく、児童の創造性を助長し、楽しさの中で諸能力が身につくよう適切な指導助言に努める。

(五)　情意面を含めた反省と評価を絶えず行い、授業の改善に生かすよう努める。

　

三　生活の中に音楽的な雰囲気を醸成するように努める

　

(一)　音楽学習で培われた諸能力が、日常生活の場面で十分生かされるよう工夫する。

(二)　特別活動との関連を図り、音楽の楽しさを生かして和やかな雰囲気を醸成するよう配慮する。

　

図画工作

　

表現の喜びを味わわせるために、地域や学校の実態及び児童の発達段階や特性を十分考慮して、創意工夫を生かし充実した授業が展開できるよう、次の点に努力する。

　

一　意欲的な学習活動が展開できるよう、指導計画の改善、充実に努める

　

(一)　各学年の目標、内容を的確に押さえ基礎的・基本的事項を指導計画に位置づけるとともに、指導内容の重点化と題材相互の関連づけを図る。

(二)　題材の設定に当たっては、指導分野に偏りがないように配慮し、意欲的に造形活動に取り組めるよう地域の素材や題材の発見、開発に努める。

(三)　材料及び用具の使用に関しては、発展的・系統的に技能が身につくよう明確に指導計画に位置づける。

(四)　学習指導の計画・実施・結果を総合的・続続的に評価し、創意を生かした指導計画に改善を図る。

　

二　表現意欲を高め表現や製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める

　

(一)　発想や構想の段階を重視し、一人一人が主題意識を持って意欲的に表現活動に取り組めるよう指導助言・援助の仕方を工夫する。

(二)　児童の発達段階や造形的な見方・考え方・表し方を大切にして、基礎的・基本的事項が身につくよう、題材ごとの指導内容の精選に努める。

(三)　造形的な遊びのねらいや内容についての理解を一層深め、地域や学校の実情及び児童の実態に即して、児童が遊び方の工夫のできる指導を進めるとともに、合科的な指導を積極的に取り入れる。

(四)　児童の発達段階に即した鑑賞指導ができるよう計画的に資料の収集に努める。また、表現と鑑賞の一体化を図り、表現意欲を高める指導法の改善・工夫に努める。

(五)　自己評価や相互評価を工夫し、作品の評価のみに偏ることなく、個人差に応じた指導ができるよう指導法の改善に努める。

　

三　施設設備の整備、活用を図るとともに、美的な環境の構成に努める

　

(一)　施設設備を整備、充実するとともに、効果的な活用を工夫する。

(二)　材料や用具の正しい扱い方を身につけ、積極的に造形活動に生かすよう指導を充実するとともに、安全のための指導を徹底する。

(三)　美的に工夫した環境を構成したり校内に作品を展示し解説を加えるなどして、作品に親しませ、鑑賞の仕方を身につけさせる工夫をする。

　

体育

　

適切な運動の実践によって基本的な技能を養い、力いっぱい運動して活動欲求を満たし、運動の楽しさを味わわせるとともに、身近かな生活における