教育福島0119号(1987年(S62)02月)-027page
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二 地域や学校及び生徒の実態に即して指導計画を改善し、指導を充実する
(一) 教育課程に進路指導を明確に位置づけるとともに、学級指導における進路の学習を充実する。
(二) 進路指導が第三学年に集中することなく、各学年にわたり組織的・計画的に行えるよう指導計画を改善し指導の充実を図る。
(三) 指導が進路の選択、特に進学指導に偏ることなく、進路指導本来のねらいが十分達成できるよう配慮する。
(四) 進路指導の基盤となる生徒理解に努めるとともに、生徒の自己理解が深められるよう援助・指導する。
(五) 各種資料及び進路情報等の収集と整理・活用を図るとともに、生徒の特性に応じて進路相談を充実する。
(六) 指導の成果や今後の課題を確認し指導方法等の改善を図るための評価の工夫に努める。
三 家庭や地域、関係諸機関との連携を一層強化する
(一) 学校と家庭の相互理解と協力のもとに、効果的な指導が進められるよう、適切な進路指導の在り方について、保護者に対する啓発を積極的に行う。
(二) 職業指導関係諸機関及び高等学校等との連携を図り、適切な情報の収集と交換に努めるとともに、進路指導についての相互理解を一層深める。
高等学校教育
−各教科の指導の重点
−農業・水産・商業
−特別活動
−生徒指導
各高等学校においては、学習指導要領の趣旨を踏まえ、生徒や地域の実態に即応した教育課程を編成・実施し、生徒にとって魅力のある掌校づくりを進めることが強く望まれる。
また、国民的教育機関としての高等学校教育のあり方について、全教職員の共通理解を図りながら、生徒一人一人を生かす充実した教育活動を展開することが期待されている。
このため、生徒の能力・適性・進路等に即した学習指導を展開する必要がある。
更に望ましい集団の育成と集団活動を促進し、特別活動の活性化を図るとともに、生徒理解に基づく個別指導の充実を図る必要がある。
また、生徒の個性や能力の伸長と適切な職業選択の能力を養うために、進路指導の充実・強化に努力する必要がある。
日常の教育実践の中でこれらを具現するためには、指導体制の確立と指導力の向上を図ることが望まれる。
国語
国語を的確に理解し、適切に表現する能力を身につけさせるため、学習指導の展開について、一層の創意くふうが必要である。
一 国語の基礎的・基本的な能力を身につけさせる
(二) 漢字の読み書きや基礎的な言語事項の指導の徹底を図るため、適切な教材および、指導方法を準備する。
(二) 言葉の力を養う指導の徹底を図るため、言葉の作りあげる世界を正しく読みとる態度・方法を身につけさせるとともに、表現する力の養成を重視する。
二 文章の正しい解釈・豊かな鑑賞の能力を身につけさせる
(一) 生徒の読みにおける個性を大切にしながら、正しい読み、深い読み、価値の高い読みへと導き、豊かな人間性を培うための指導をくふうする。
(二) 文学的文章の指導に当たっては、すぐれた表現を味わうとともに、文学的体験を通して生徒自らの人生を豊かにすることをねらいとする。
(三) 説明的文章の指導に当たっては、文脈や文章の正しい理解のうえに立って、筆者の認識・思考の内容を的確にとらえさせることを重視する。
(四) 古典の指導に当たっては、基本的な語句や語法の理解を図りながら、古典の世界を享受させ、伝統的な言語文化に対する関心と興味を一層深めさせることを大切にする。
(五) 人格の陶冶に役立つ読書習慣を形成するための、適切な指導を行う。
三 表現カの向上を図り、正しく豊かな文章を書く能カを身につけさせる
(一) 教材および指導方法を十分に準備し、表現技術の向上を図るとともに実際に作文を書く機会を多くする。
(二) 書くために読み、読むために書く表現の学習と、理解の学習の関連を図って指導を展開する。
四 教材研究および効果的な指導方法についての研究を深め、実践する
(一) 教材の的確で深い読みとりに努力するとともに、教える内容と学習させる内容を明らかにし、授業でどのように効果的に取り扱うかという面での研究を深める。
(二) 新鮮な授業をつくるために指導過
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