教育福島0119号(1987年(S62)02月)-030page

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び生徒の能力・適性・興味・関心等を考慮して精選する。

 

○ 保健

 

(一) 総則の趣旨を生かし、学校の教育活動全体の中で具体的問題に即した実践的能力の発達を促すよう配慮する。

(二) 地域や学校及び生徒の実態に即し指導内容を精選し、内容相互の系統性や関連性を明確にし指導計画を立てるよう配慮する。

 

二 学習指導の改善・充実に努める

 

○ 体育

 

(一) 運動の特性や課題に応じた指導の充実に努めるとともに、生徒の能力や適性に応じた指導法を工夫し、個性や能力を伸長するよう努める。

(二) 学習意欲を高めるため、生徒の実態に即した目標を定めるとともに、評価の観点を明らかにし、自主的な学習ができるよう配慮する。

 

○ 保健

 

(一) 生徒の健康に関する認識の実態を把握し、それを指導過程に十分生かすよう工夫する。

(二) 学習への興味・関心を高めるため資料や教育機器等の適切な活用に努める。

 

三 体力の向上に努める

 

(一) 学校の教育活動全体を通して適切な体育活動を行ない、運動の生活化を促すよう努める。

(二) 体力つくりの意義と方法について理解させ、実践させるよう努める。

(三) スポーツテストを実施し、生徒一人一人の体力・運動能力に応じた適切な運動処方を工夫する。

(四) 施設・用具の活用を図るとともにその整備拡大に努める。

 

四 事故防止に努める

 

施設・用具の定期点検の実施と潜在危険箇所の除去に努め事故の絶無を期する。

 

音楽

 

指導に当たっては、生徒の実態及び学校の実情に応じて、各領域の指導内容の精選と重点化を図るとともに、指導法の改善に努め、教師自らが音楽芸術の持つ底知れぬ深さ、美しさに着目し、広い視野に立って生徒一人一人が心から真の音楽美にふれる指導が望まれる。

 

一 基礎的な能力の伸長を図る

 

(一) 音楽の表現・鑑賞の喜びを経験させ、音楽を愛好する心情を養うためには、音楽の諸活動を通して音楽の美しさ、楽しさ、喜びなどの感動的な体験を基盤として、興味・関心を喚起し、読譜力、聴取力等の基礎的な能力を高める指導に努める。

(二) 生徒の実態、学校・地域の実情等を十分に把握するとともに、実態に応じた指導計画や、指導のねらいを明確にして教材の精選を図り、基礎的な指導がゆとりある学習活動の中で、効果的に深化が図れるように努める。

(三) 音楽の諸能力を的確に身につけさせるには、教師中心の授業だけでなく、生徒自らが音楽のなりたち、くみたて等に気付き、創造的に音楽の表現ができるような指導の手だてが必要である。生徒一人一人が生き生きと主体的に授業に参加できる指導法の改善に努める。

 

二 表現・鑑賞の能カを高める指導

 

(一) 歌唱指導においては、視唱力を的確に身につけるとともに、楽曲の持つ楽趣にあった適切な表現ができる技法と、音楽的な感受性が統合的に高められる指導をする。

(二) 器楽指導においては、独奏、重奏、合奏を通して、常に美しい音色と正しい音高を作るとともに、奏し合わせる楽しさを経験させながら、豊かな表現ができるアーティキュレーションの奏法が身につく指導に努める。

(三) 創作指導においては、創造性の伸長と創作の過程が指導の中心であり、生徒の実態に応じた効果的な指導法を工夫する。

(四) 鑑賞指導においては、表現活動と関連を密にして、教材を精選し、音楽の美しさや楽しさの中で、真の感動を得させるよう心がける。

(五) 日本の伝統音楽や郷土の音楽については、中学校の共通教材との関連を図り、日本の音楽の生成した背景を理解させるとともに、その楽しさが感覚的にも感得できるようにする。

 

美術、工芸、書道

 

芸術的な能力を伸ばし、創造の喜びを味わわせることに重点をおいて学習指導を行うことが大切である。

そのため、芸術は常に具体的、かつ実践的な学習を中心に行われるもので、その経験を生かし「明るく豊かな生活」ができる基本的な態度や習慣を養うことである。更に芸術が「人間性の円満な発達と調和のとれた人間」及び「文化の発展」に寄与することの大

 

 

 


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