教育福島0120号(1987年(S62)04月)-049page
企画展案内
「ピカソ展」
マリーナ・ピカソ・コレクション
会期5月16〜6月21日
会場県立美術館
パブロ・ピカソは、二十世紀美術最大の巨匠といわれ、絵画のみならず彫刻、陶芸、版画など様々な分野において極めて多彩かつ重要な活動をくりひろげました。ピカソがその生涯に制作した作品は数万点にも及ぶといわれていますが、ピカソの死後そのアトリエや住居から発見された多くの作品は、とりわけ質の高いものとして広く世界の注目を集めました。そしてそれらの作品は、遺族とプランス国家とに相続され、それぞれが。ピカソ芸術の重要なコレクションとなっています。本展は、ピカソ直系の孫娘であるマリーナ・ピカソ夫人のコレクションから選りすぐった油絵、素描、陶芸、百五十点余を展観するものです。初期から晩年に至るこれらの作品は、いずれもピカソ芸術の特質を知るにふさわしいものばかりです。今世紀の美術に重大な変革をもたらした天才ピカソの作品を、この機会に心ゆくまでご鑑賞下さい。
■観覧料
一般・大学生 八○○円(六五〇円)
高校生 六〇〇円(四五○円)
小・中学生 四〇〇円(三〇〇円)
※( )内は二十名以上の団体料金
■休館日毎週月曜日
■夜間開館日五月二十二日(金)・二十九日(金)・六月五日(金)・十二日(金)・十九日(金)は午後八時までご覧いただけます。(入館は七時三十分まで)
風景1901年
四隅の丸い長方形の陶板
講演会
ピカソ−愛と芸街−
五月三十一日(日)午後一時三十分〜
講師 瀬木慎一氏(美術評論家)
会場 美術館講堂(人場無料)
マンドリン・壼・びん1959年
●拡大常設展/前期12.5(土)⇒12.20(日)
●拡大常設展/後期1.9(土)⇒1.31(日)
常設展
四〜六月は六十二年度第一期の展示となります。
日本画では、戦後の日本画壇に個性的な新風を送った横山操の作品「闇迫る」を久し振りに展示します。国内洋画では、昨年の「関根正二とその時代」展を機に当館へ寄託となった「井上郁像」「菊川橋の辺り」を展示します。二点とも、同展で初めて紹介されたもので、関根の数少ない油彩の作品として見ごたえのあるものです。また版画の分野では、創作版画に替えて現代版画を展示します。萩原英雄の「石の花」、清宮質文の「火屋の中」など。
今年も当館の常設展をお楽しみください。