教育福島0121号(1987年(S62)06月)-013page
エ、生徒総会を盛り上げるために
生徒総会時の発表希望者を募る運動を生徒会本部から提案実施させたところ、予想を越える発言希望者があった。自分たちがやらなければならないと考える生徒が多くなってきたためであろう。生徒総会はこれまでになく盛り上がったことはいうまでもない。
(5) 地域連携研究部
学校、家庭、地域が連携協力することにより、望ましい生活環境をつくり、生徒の健全な育成を図る。
1)校区内の青少年健全育成会の組織化と環境浄化を図る
2)保護者会や地区別懇談会を積極的に開催する
3)生徒及び保護者に対し健全育成のための資料を提供し、積極的な広
報活動を実施する
(例)毎月一回の授業参観・学級懇談会、三者懇談会、学年保護者会主催のレクリェーション、学年だよりの発行(週一回発行)テレホンサービス、有線放送による広報活動、ふれあい運動等
※(ふ)くそうはあなた自身の身だしなみ
(れ)んらくは生活ノートで忘れずに
(あ)いさつは大きな声で心から
(い)けませんノーヘル、並進、二人乗り(生徒から募集した標語)
4)関係諸機関との連携を密にする
(ア)町内生徒指導主事連絡協議会を開催し、情報交換と問題行動の未然防止、体制強化を図る。
(イ)町教育委員会が中心となって町内の公立幼稚園、小・中学校、高等学校が地域に起こる問題行動に対して協力して指導に当たるように体制を整える。
以上の地域連携のための実践活動の結果、教育活動に対する地域や家庭の関心が一段と高まり、各種会合や行事への参加者が増加してきた。また、親と教師の信頼関係が強くなるにつれ、生徒も自分の行動を律するようになってきた。そして地域からさまざまの情報が学校へ提供されるようになってきた。
四、研究の成果と課題
(一) 研究の成果
(1) 生徒指導の基本は、生徒の心を確かに理解し、把握していくことである。そして、具体的な場面において、教師集団が一致して取り組んでいくことであると確認できた。
(2) 生徒は具体的な活動を通して成長していくと確認できた。(花壇づくりによる花いっぱい運動、校舎内のペンキ塗り作業後の公共物に対する態度の変容。「四つのきまり」を全校ぐるみで取り組んだ結果、始業ベルと同時に授業が開始できるようになった等)
(3) 短学活の運営のあり方に全校で取り組んだ結果、生徒の自発性、主体性が高まり、工夫して運営するようになった。
(4) 生徒集会の一つの型ができあがり、生徒の活動もよくなった。
(5) 生徒の基本的生活習慣のくずれは家庭、学校、学級での初期のくずれを黙認した結果生ずる場合が多いことが明らかになった。小さな乱れを見逃さず、共に信頼し合って努力することの大切さが確認できた。
(二) 今後の課題
(1) 学力不振の生徒も積極的に参加し、充実感を味わえるような「わかる授業」をどうしたら展開できるか。
(2) 生徒理解を一層深め、教師と生徒の信頼関係を確立するためにどんな活動が必要であるか。
〔資料9〕終回の基本的な形
1.はじめのことば
2.全員合唱……ピアノ伴奏、指揮者は(指導は音楽担当教師)
3.学年終回の趣旨説明……学年連絡委員
4.学年集会の活動
5.感想発表……生徒評価、学年連絡委員
6.集会担当教師のことば……輪番制で教師が評価
7.校歌
8.おわりのことば
文化祭でのクラス合唱発表