教育福島0121号(1987年(S62)06月)-016page
るところ大である。
資料3は、本校において各学年百四十名を無作為に抽出し、睡眠時間と朝食の摂取状況の調査結果をまとめたものである。
この調査から、学年によって若干の差異はあるにせよ、本校生徒の約七割は、六時間〜七時間の睡眠時間を取っていることが判明した。
また朝食の摂取状況についても、毎日必ず食べている、ほとんど食べているを併せると、各学年ともいずれも九割を超えていることが分かり安堵した、
本校では、生徒会の保健委員会を前面に出し、職員による学校保健委員会がフォローする体制をとり、生徒の保健に対する関心を高め、生徒の自己管理能力の伸長を図っている。
4)校舎内外の施設・設備の充実と生徒指導(略)
5)視聴堂教育と生徒指導(略)
6)図書館活動の充実と生徒指導(略)
7)PTA・同窓会活動と生徒指導(略)
8)生徒の実態に即した生徒指導
生徒の理解を深めるための調査から得た分析
(ア)MG(性格検査〉の結果
本校生は、陽気型、自律型、内罰型、関与型が多い。換言すれば明るく、おおらかで、何ごとにも能動的で積極的に取り組むタイプの生徒が多い。しかし一方では、陰気型、感情型の生徒も一割以上おり、これらの生徒の不適応が懸念される。
(イ)マルチ検査(生徒理解の多面調査)の結果(資料4)
この調査の結果によると、学校や家庭に不適応を来たして行き詰まりを感じている生徒で、しかも程度の高いものが一割ほどいる。また悩みの内容として「自分の将来について」「勉強について」の数字が全国と比べて高い。さらにへ家出や自殺を考えたことのある生徒も二%近くいることも判明した。
(ウ)学習の実態と日々の生活についての調査
家庭環境、学校での勉強、進路、職業観、テレビ、読書、塾、家庭教師、校則などジャンル別に二十三項目にわたって調査をした。その結果、学校や家庭での本校生の平均像や、学年進行につれていずれのジャンルにも変容の大きいことが判明した。一見同じように見える本校生の人生観、世界観の深まりを知る上でも大変参考になる資料を手にすることができた。
六、研究の成果
二年間にわたる研究の結果、不十分さと詰めの甘さを残しながらも次のよ
資料2 生徒の進路希望
資料3調査結果
◎あなたの1日の睡眠時間は
◎あなたは毎日朝食を摂っているか
進学希望の学科、大学についての自主調査