教育福島0122号(1987年(S62)07月)-013page
二年六組 アメリカ留学体験(八月)
三年一組 世界の国々(九月)
三年二組 世界に目を向けて(十二月)
三年三組 何のための国際交流(一月)
三年四組 外国についての私の考え(十一月)
三年五組 外国文化を知る(十一月)
三年六組 私の留学体験(九月)
六、文化交流
本校の国際交流研究の目的は、人間尊重という基盤に立って、未来の国際社会の中で協調と融和の実を挙げ得る人間を育成することである。そのためには、教科学習指導を通して知的な国際理解を図ると同時に、他方では文化交流を通して異民族や異文化を情意的に理解させることが必要であると思われる。
本校では、文化交流を三つの部門に分けて実践した。すなわち、
第一部 外国人留学生を招待しての交歓会
第二部 姉妹校のある国の駐日大使館員、その他の外国人による講演会
第三部 姉妹校との交流
また、文化交流については、生徒会に所属する「国際交流生徒委員会」を新しく設け、国際交流に関する各種行事、特に留学生交歓会などに大きな役割を果たすことを期待した。
(一) 留学生招待交歓会
1) 第一回留学生招待交歓会
日時 昭和六十年十二月二日(月)
実施の概要
今回は最初の交歓会として、近隣の高校に配属されたロータリークラブ交換留学生を招待して交歓会を持った。会の運営には、国際交流生徒委員会が当たった。留学生と本校生の間には十分な意思の疎通がなされた。留学生からの目立った意見としては、日本の男女交際が不自然で不明朗なこと、高校生が英語を勉強する時期の多い割に役立っていないこと、英語のテキストが難しすぎること、などがあった。
2) 第二回留学生招待交歓会
日時 昭和六十一年九月二十一日(日)より九月二十三日(火)まで
実施の概要
本校で三年に一回行われる白牡丹祭(公開の学校祭)に合わせ、本県及び関東地区(茨城・埼玉)の高等学校にロータリークラブ交換留学生として海外から来日している高校生を招待し、ホームステイを織りまぜて交歓の機会を持った。
九月二十一日の交歓会では、国際交流生徒委員との昼食会の後、同委員の案内で白牡丹祭を見学、その後図書室を会場にして交歓会を持った。この中では、予定された民芸品作り、折紙、お手玉、竹とんぼ作りなどを行った。留学生たちは、不馴れなこれらの作業に熱心に取り組んだ。
九月二十二日のヤング・グラウンド(白牡丹祭の中の体育祭)では、午前九時の開会式の後、国際交流生徒委員長が留学生紹介を行った。留学生が参加した競技種目は、借り物競争、障害物競争、ザ・ショイカゴなどで、午後のマスゲーム(一年生はダンスと須賀川盆踊り、二年生は仮装行列、三年生は仮装競争)では、留学生は一年生の盆踊りに参加した。最後に、全校生によるフォークダンスにも留学生全員で参加した。
今回の招待留学生十四名(茨城県二名、埼玉県七名、本県五名)を本校生の十四の家庭にホームスティさせるに当たっては、生徒が同席しての受け入れ保護者会を開き、この席で学校側からホームスティに関する留意事項を説明し、交流の万全を図った。例えば寝室についての説明の項では、
一、できれば個室を与えてください。余裕がなければ、同性であれば生徒と同室でかまいません。
二、たたみに布団で結構です。
三、シーツなどは毎日とりかえる必要はありません。
などとした。
(二) 外国人による講演会など
1) カール・サンドバーグ氏による講演会(第一回)
日時 昭和六十年七月十二日(金)
実施の概要
福島県教育委員会英語指導主事助手のカール・サンドバーグ氏を年三回招へいすることが認められ、第一回目の招へいでは、「外国から見た日本及び日本人」という題で講演会を開催した。この講演では、日本の人口密度の高さから生ずる他の国々との相違について考えさせられることが多かった。生徒からは「カールさんは明るく、ユーモアがある」、「アメリカで生活してみたい」などの感想があった。
2) カール・サンドバーグ氏による講演会(第二回)
留学生を招待しての交歓会