教育福島0122号(1987年(S62)07月)-040page
教育センターから
学校カウンセラー講座Q&A
学校カウンセラー講座には、初級、中級、上級があります。講座の内容等をQ&Aの形でご紹介いたします。
Q いつから開校されたのですか。
A 昭和四十六年度から教育相談講座として開講されました。その後、内容を系統的段階的に構成し、現在の名称に改められたのは昭和六十年度からです。
Q 講座の目的は何ですか。
A 教育相談に関する理論や技法について研修を深め、子どもへの対応が適切にできる資質を高めることにあります。さらに、中級、上級に進むに従い学校における教育相談の中心的役割を果たすことができる指導力を身につけることがねらいです。
Q 問題行動を持つ子どもへの対応の仕方を研修するのですか。
A いいえ、それだけではありません。子どものふだんの接し方や授業での効果的な対応の基本
また、
職場でのより良い人間関係のあり方も研修できます。さらに研修全体を通して自己成長がうながされます。
Q 講座はどのように組み立てられているのですか。
A まず自分を知ることから始まり相手を知ることや指導援助の理論や技法へとなっています。
Q なぜ、自分を知ることが必要なのですか。
A 子ども一人一人へのより良い教育や子どもの問題行動の予防や改善、また、解決を図る指導援助をする場合、まず子どもを十分に理解する必要があります。そのためには、指導援助者自身が子どもをどう見ているか、また、どう対応しているかを知ることが大切です。
Q 講座の内容にはどのようなものがありますか。
A 主な内容は次のとおりです。
感受性訓練−より望ましい人間関係の基礎として
相談面接法、行動療法、自律訓練法、ロール・プレイング、グループ・カウンセリング、家族カウンセリング−指導援助の理論と技法として
検査の処理とテスト・バッテリー−子どもの生格や親子関係を把握する方法として
問題行動の気づきと対処の仕方、精神医学の立場から見た子どもの問題行動−問題行動の見方、考え方と対応の仕方として
事例研究協議会、カウンセリング・テーマ研究−実際に即した子どもへの対応を深めるため
Q 講座の内容を具体的に教えて下さい。
A 感受性訓練では、まず、自分自身に焦点をあて、自分の考え方や感情また、対人関係における言動の傾向などに気づく演習をします。次に、相手への気づきを深めていきます。
さらに、望ましい人間関係を形成するためには何が大切なのかを探ってい
感受性訓練の練習