教育福島0123号(1987年(S62)08月)-039page
き後継者が表れることを期待します」と激励した。
次に、県教職員互助会から設立記念助成金が県高文連会長に贈呈され、つづいて文化庁長官及び県知事等の祝電披露のあと、生徒を代表して、県立福島女子高校の生徒会長藤原妙恵子さんが「高文連は今歩み始めたばかり。道は険しいですが頑張りましょう」と力強くあいさつした。
フィナーレを飾ったのは、桜の聖母学院、福島西女子、福島東、福島女子の各高校生が行った記念演奏だったが、予定時間を一時間あまりオーバーしたのにもかかわらず、大勢の人々がその美しい音色に聞き入っていた。
三、全国の状況と本県の動き
今年の六月現在でへ高文連(実行委員・会を含む)が結成されているのは、四十七都道府県のうち本県を含め四十都道府県にのぼっている。従って、今年八月名古屋市を中心に開催される第十一回全国高等学校総合文化祭には、全国各地から延べ千六百五十一校、一万六千人の高校生が参加する予定である。本県では、昨年までは作品参加という形で参加してきたが、今回は教職員、生徒を含め約百八十名が参加することになっている。参加部門も、従来は書道と美術がほとんどだったが、今回は管弦楽、美術、書道、写真、放送文化の五部門に及んでいる(資料5参照)。本県の場合、設立総会と同時に、合唱、吹奏楽、器楽、管弦楽、演劇、美術、工芸、書道、放送文化、写真、囲碁、農業、工業、商業、家庭の十三専門部門が結成されたが、設立総会と同時にこのように多くの専門部が誕生したのは、全国的にみても珍しく、それだけに、他都道府県からも注目されており、今後、横の連帯を強め、相互に助けあい、おおいに内容を充実させ、活躍することが望まれる。
四、全国高文連の動き
昨年の二月、待望の全国高等学校文化連盟が東京の青山会館において結成された。それ以後、全国高文連が主催する行事もいくつかみられ、今年度の全国高文連の事業としては、○第十一回全国高等学校総合文化祭、○第二回全国高等学校文芸コンクール等が決定している(資料4参照)。特に、文芸コンクールにおいては、本県で四十回の伝統をもつ県文学賞で優秀な作品を応募した高校生諸君が今後は、全国の場で自分の力を試す良い機会になるはずである。また、今後大いに注目されるのは、全国高等学校文化振興基金の創立と国際交流の実施についての二点である。前者の場合、詳しくは八月五日(水)名古屋で開催される理事会で提案されることになっているし、後者は、夏休み、冬休みを利用しての教職員による文化視察等を予定している。
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最後に、前途洋々の「全国高文連」の“シンボルマーク”と“歌”を紹介(左掲)しておく。
華やかに高文連の設立を祝う(記念演奏)
資料5 第11回全国高等学校総合文化祭参加高校(福島県)
1 器楽・管弦楽
○福島女子高校○郡山商業高校
2 美術・工芸
○原町高校○双葉高校○相馬高校
3 書道
○福島女子高校
4 写真
○福島女子高校○福島商業高校
○福島高校
5 アナウンス・朗読
○安積高校○磐城女子高校
○原町高校
6 ビデオ
○福島女子高校○猪苗代高校
資料 全国高文連マーク
○色・・・…青
○日本色彩研番 18−12−9
○直線は、強い個性を表わす。
○曲線は、CultureとCreationの頭文字を表わす。
○全体として、人と人との連帯を表わす。
全国高文連の歌
1 手を伸ばせば ほら
きっと誰かが支えてくれる
見渡せば ほら
仲間がいつでもそばにいる
君は一人じゃない
さあ 歩きだそう
僕等の文化を創るために
2 呼びかければ ほら
きっと誰かが応えてくれる
心を開けば ほら
仲間はいつでも待っている
君は一人じゃない
さあ 翔こう
僕等の文化を築ぐために