教育福島0125号(1987年(S62)10月)-007page

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他の現職

福島県社会教育委員、福島県青少年問題協議会委員、福島県道徳教育振興会議委員、学校・家庭・地域の連携による総合的な教育力の活性化に関する研究協議会委員、福島県学校給食会副会長、福島県青少年会館理事、東洋大学校友会福島県支部事務局長

 

た父親像である、頼りになり、存在感があり怒られたらそれこそふっとびそうな親父が少なくなってしまったと思われます。やはり父親は一家の大黒柱であって欲しいものです。子どもは心の中ではいつも父親を頼りにしていますし、やはり良き相談相手になって欲しいと願っているのです。母親は優しくいつまでも女性らしく、その笑顔で家庭を和やかにするのが大事な役割ではないでしょうか。一週間に一時間でも結構です。子どもと父親、母親だけの時間をもってほしいと思います。そこから会話が対話になり、永遠に続く父母と子の絆が生まれてくるのです。

世の中は非常に早いテンポで進んでおります。教育も子育ても同じなのです。子どもの事を思う時、ご両親にはどうか子どもと同じ目の高さ(目線)に立って世の中を見、そして話し、考えて頂きたいと思います。子どもの考えていること、子どもの世界が見えてくるはずです。その家庭からは決して家庭破壊などという事は起ることはないのです。一と昔前、学校教育、家庭教育、社会教育という順で教育が語られました。今では家庭教育、社会教育、学校教育と順番が変化したように思われます。それほど家庭内での対話は重要な位置を占めているという事ですが、難しい事ではないのです。あたりまえの事を、あたりまえにやれば良いのですから。

 

生涯教育の重要さが叫ばれて久しくなります。生まれてから老いるまで、これ全てが教育の時期であります。ゼロ才児を対象とする福祉法から学校教育法、更に社会教育法へと結びつく、・一貫性のある教育が実践される時期にまいりました。今こそPTAが立ちあがり、決して学校の後援会や、圧力団体として活動するのではなく、どこまでも、いつまでも「子どもの応援団」として子どもを信じつつ、その成長を支えてやる事が私共の役割であると確信しています。父母と教師が共に信じ合い励まし合って、子どもという共通の大事な宝を間にしながら物事を進めてゆくのなら、そこには必ず永遠に消える事のない光が輝き続けることでしょう。PTA活動の期間もそれぞれの親にとっては平均して十二、三年であります。子どもと共に私共も自己研鐙に励み、良き家庭人、地域人となるべく努力を続けてまいりたいものです。

 

PTA活動の真の発展を願い あいさつする筆者(県PTA研究大会において)

PTA活動の真の発展を願い あいさつする筆者(県PTA研究大会において)

 

提言

 

 

 


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