教育福島0125号(1987年(S62)10月)-015page
るみの鬼を製作、特別養護老人ホーム「陽光園」を訪れて老人に手渡し励ましました。
これに参加した婦人学級生は少なかったが、子どもとのふれ合いで得たことをその後の学習活動の中に生かしたいと思います。
(5) もちつき大会
子どもたちはもちカきを楽しんだ後で、そのもちを老人世帯に配りながら慰問をしました。なおこの活動には多くの人が協力してくれました。
○民生委員…老人世帯の調査や連絡と、子どもたちの案内
○壮年会…もちつきの指導及び用
○婦人会…会食のための調理、配るためのもちまるめ、用具・材料準備
このほか、育成会・白ばら会・老人クラブ等も関与し、役割分担について話し合う中で団体の目的や特質などが多面的に確認されました。
(二) 「親と子がとりくむボランティア活動」の成果
子どもたちは常に指導と援助の手を待っています。成人としてその期待に応じていくことが自分たちの学習の場となることと思い、その機会を積極的に設けていきたいと考えております。
事例四
共に、主体性を伸ばす
−おとなと子ども一
二本松市「りんご班」グループ
(一) グループの誕生と経過
幼児を持つ母親は、何かと悩みが多いものです。学習したい欲求はあっても、子どもを誰かに頼んでまではと公民館で開催する学級に足を運ぶこともできず、同じ悩みをぶつけ合う友だちもなかなか得られない状態が多いようです。
そんな思いをもつ若い母親が二人、三人と集まり、子どもと一緒に遊びながら、自らも何か学習していこうということで始まったのが二本松市の「りんご班」というグループです。
その後、子どもの成長に合わせて、グループの活動が広がってきました。
子どもと一緒に遊ぶことから、やがて「子ども文庫」活動へ。また、夏休みには「水泳教室」や「親子キャンプ」などを企画し、父親たちの参加も得て実施し、大きな成果を上げるまでになりました。また「子育ておしゃべり会」「働くお母さんのおしゃべり会」など会員のニーズに合わせて学習や活動をふくらませるようになりました。
会ができて十年以上になり、班はいくつにも分かれ、内容も多種多様になっていますが、とにかく、みんながやりたいことをやる、十分に話し合って計画する、一人一役受け持つなど、各自「出番」があるところがら大変魅力のある会となり会員が増えてきました。
(二) 活動の実際
小グループ名 活動内容 赤ちゃん小組 幼稚園入園前の子どもとお母さんが集まり、造形遊び、歌や体操を行ったり、勉強会を開いたりする。 小学生子育ておしゃべり会 勉強面だけでなく、子どもの生活全般について勉強しあう。 中学生子育ておしゃべり会 五教科の学習法、進路、クラブ活動などについて勉強し合う。 子ども文庫 絵本づくり、伝承遊び、スポーツその他いろいろ企画し実行する。 働くお母さんの子育て小組 テーマを決め、子育てについて勉強会を行う。
子どもが複数いる場合は当然いくつかのグループに重複して入ります。グループ活動内容も固定していません。
(1)「子ども文庫」グループの活動
このグループは、幼稚園から小学六年生までの子どもとその母親で構成、毎土曜日、午後二時から市の福祉センターを利用して、読書や絵本づくりその他、親と子、異年齢集団の中でいろいろの遊びをしています。また、この間に親同士は、子育てについての悩み等を話し合い、情報交換し、いろいろと学び合います。
子どもの成長に合わせて、必要に応じて活動を広げ、読書、絵本づくりの他に子ども文庫新聞の発行や「手づくり絵本の展示会」を開くようになり、更に、キャンプや水泳教
プレゼレトづくりをする婦人学級生と子どもたち