教育福島0125号(1987年(S62)10月)-016page
室、登山、クリスマス会などを企画し、実施するようになりました。
また、ある程度子どもが成長し、公民館等で行う学級・講座を受講した会員は、グループ内でみんなに伝えるということもさかんにやっています。
(2) 子育ておしゃべり会
はじめての参加者の声
−会報“班活動コーナー”から
「子どもの見方が変わった」
とてもためになりました。みなさんの真剣な話し合いを聞いて、子どものためには、放つとけない事もあることがわかりました。自分のことは話できなかったけど、他の人の話を聞いて、いっかは自分と関わるかも知れないと思い、勉強になりました。
今までの自分の子どもの見方ではダメだと思いました。
たのしいキャンプの食事
(3) 親子水泳教室
子ども文庫グループで顔を合わせる母親から、子どもについてのいろいろな問題が出されます。夏休みが近づいた頃、水を恐れてプールに入りたがらない一年生や、中学年になっても泳げないため肩身の狭い思いをしている子の話が出され、しだいに親子水泳教室を開きたいという考えがまとまってきました。講師を頼むことから世話人の役割分担、申し込み用紙作成など、一切を自分たちの手で行い、夏休みの一週間続けて実施し、成果をおさめました。
泳げない子が何メートルか泳げるようになった、という成果は勿論、みんなが力を合わせて一つの事を成しとげたという自信は何よりの成果で、そういうことがその後の活動のバネになったそうです。
○「親子水泳教室」に参加した児童の声(一年生)
−親子水泳教室感想文集より−
わたしは、はじめてすいえいきょうしつにいったとき、あまりおよげませんでした。けれども、つぎの日には、すこしおよげるようになりました。
せんせいとか、おかあさんたちも、おしえてくれました。もっともっとおよげるようにおしえてもらったら、もっとおよげるようになりました。
せんせい、おかあさん、ありがとう。
ごく身近なことからはじめたグループ学習が、回を重ねる度に、しだいにもっと高次なものを要求するようになり、会員相互学習の「教えられたり、教えたり」だけで満足できず、講師を招へいしての学習を望むようになりました。
講師を呼びたい、しかし資金がない、そうなると、資金を生みだすためのアイディアがさかんに出される。苦労の末、資金を確保、企画運営(講師依頼等一一切を自らの手でやり、実施し、成果を得る。その時の喜びは何物にも代えがたい一と、活動の状況を話してくれた会員の顔は輝いていました。
行事の数は少なく、たとえ出来ばえが見事なものでなくとも、ひとつの行事を企画し実施する仕事を、子どもも母親も自らの手で行うというその過程が非常に価値あるもので、こうした体験の積み重ねが、主体性を伸ばすことになるのではないでしょうか。
水をこわがらない子に(親子水泳教室)
事例五
子どもの
主体性を育てる
相馬市日立木子ども会育成会
(一) 育成会結成までの経過
日立木は、相馬市の南で農村地区です。この中心を国道六号線が走っており、沿道には、ドライブイン、モーテル、不良雑誌の自販機があり、市内でも問題になっている地域です。家庭は、