教育福島0125号(1987年(S62)10月)-020page

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いる。これらのことから、中・高相互の学習内容の理解を深めるための公開授業や、教科指導の一貫性を図るための教科研究会の組織化を図った。

(1) 中・高相互の学習内容の理解を深めるための公開授業

1) 県高校英語教育研究会(六十一・九・二十五原町高校)

この研究会には、地域内中学校担当教師も招かれ、また石神中学校一クラスの生徒が参加し、ヒヤリングを中心とした中学一年生の授業が公開され、高校側では、習熟度別のLLやティーチングマシンを使用した授業を行い、聞くことと書くことの中・高の対照的な授業が行われ、その一貫性を図るため研究が必要であるとの指摘があった。

2) 文部省指定教育課程研究発表会

(六十一・十・三十石神中学校)

理科・英語・特別教育活動の公開授業が行われ、中・高教師による合同研修も行われた。進路指導の学級指導も行われたが、高校側からの資料提供不足が感じられた。

3) 高校教育課程理解のための公開授業(六十二・二・十五原町高校)

原町地区中・高生活指導協議会では、最終協議会で、当番高校の公開授業を行っていたが、高校の授業を地区内中学教師の理解を得るために、生徒指導担当者に限らず、六校時全クラスを公開し、五十名を超える参加者があった。また各学年で、ロングホームルームの特設も行った。参観後の協議会では、特に、推薦入学生の指導等に質問が集中した。

4) 農業高校理解のための公開授業

(六十二・六・三十 相馬農業高校)

園芸科の総合実習で、バイオテクノロジーを中心としたプロジェクト学習が公開された。また、農場における実習も公開され、中・高合同研修では、人間形成の上での実習の意義が高く評価され、進路指導の上でも極めて有意義であるとされた。

5) 原町地区の大規模中学校理解のための公開授業六十二年九月四日、原町第一中学校で実施の予定である。

(2) 教科指導の一貫性を図るための教

科研究の結成

1) 鹿島、飯舘、原町地区数字研究会が十一月に中・高の数学担当者で結成され、中・高連携による地域の数学教育の充実と振興を図ることを目的として次の事業を行った。第一回研究会では、

○ 高校習熟度別学習における公開授業

○ 高校入試の分析を通じての全県と地区数学教育の対比

○中・高数学教材の関連

○中・高数学の指導法に関する研究などが取り上げられ、また会の規約、役員等が決められた。第二回研究会は、原町第一中学校で開催され、

○ 「課題学習の自己評価と演習の効果」をテーマに公開授業を行い、

○高校入試の分析

○中・高共通基礎学力調査等について研究協議が行われた。

2) 原町地区中・高英語研究会は、六十二年六月十五日、原町地区中学四校、高校三校で準備会がもたれた。六十二年六月二十九日に総会が行われ、規約、組織を決定した。

連携事業として、

〇九月、イギリスより十五名のハイスクール生の石神中学校訪問に伴い、中・高生とのフリートーキングを行った。

○高校一年と中学三年の教科書を分析し、学習についてのギャップを研究する。

○本年度高校入試結果に基づき、学力について検討を行う。

その他教科研究会では、入試結果と学力や基礎学力調査が進められているが、推薦入学の実態調査や中・高教科書検討センターの設置等も進められている。

2 生徒指導部会

アンケート分析の結果、人格や行動上での弱点や欠点、あるいは問題行動の誘因となる悩みや不安が明らかになり、この現状から、生徒のより一層の正常で健康な発達を目指す援助や方向づけと、地域社会や教育関係諸機関・諸団体の協力を得ての中・高の連携推進が必要になった。

(1) 資料等の交換

六十一年十月、各校の特別教育活動の資料一ホームルーム年間計画一内規を持ちより、地域としての生徒指導の

一貫性という視点からこれらを見直し、市少年センターの協力を得て「市内小・中・高校生活指導要領」を作成、中・高各校に配布した。

(2) 特別教育活動等の交流

文化祭・体育祭等への相互招待を試みてきた。また、部活動の交流では、サッカー部の練習試合、吹奏楽部や剣道部の合同練習など頻繁に行われるようになってきた。

(3) 関係諸機関・諸団体との連携

地区内及び近隣の関係諸機関・諸団体の一覧表を作成し、たとえば喫煙防止・自転車のマナーをよくする運動に協力を依煩するなど、連携強化を図っ推進会議での会長あいさつ

 

推進会議での会長あいさつ

推進会議での会長あいさつ

 

 

 


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