教育福島0125号(1987年(S62)10月)-022page
特集3
心身ともにたくましい
児童・生徒の育成をめざして
保健体育課
はじめに
豊かな人間性を持つ児童・生徒の育成は、学校教育の大きな目標であり、新しい時代に即応した社会の担い手として「健康で活力に満ちた心豊かな人間」にたくましく成長することは、県民すべての願いでもあります。
近年における科学技術の進歩や経済の発展は、国民生活に多くの思恵をもたらしましたが、一方では、運動不足による体力の低下、生活環境や食生活の変化による心身の変調、疾病異常、・交通事故の増加など、健康や安全を阻害する問題も生じております。
このような中にあって、臨時教育審議会では二十一世紀のための教育目標として「ひろい心、すこやかな体、ゆたかな創造力」を掲げ知・徳・体の調和のとれた学校教育の推進に大きな期待を寄せているところであります。
このような現状をふまえ、心身ともたくましい児童・生徒の育成をめざして今後どう対処していくかが極めて重要な課題となっております。
今回は学校体育、保健、安全、給食の総合的な見地からこれらの課題にどう対応したらよいか各学校における実践例を紹介しながら考えでみたい。
一、学校体育の充実
学校体育の最も重要なねらいは「健
表1 児童・生徒の体格(61年度)
表2 児童・生徒の体力、運動能力の現状
(昭和60年度の全国平均を100とした場合の昭和60年度本県の指数)
外周円 全国平均
本県平均(男子)
本県平均(女子)
11歳(小6)
14歳(中3)
17歳(高3)