教育福島0125号(1987年(S62)10月)-023page

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康の増進及び体力の向上を図り、児童・生徒一人一人の心身の健康を積極的に助長するとともに体力を高め、たくましい心身を育成することにあります。このねらいを達成するためには、体育の授業はもちろん、特別活動など、学校の教育活動全体を通して体育的活動が実践され、運動の生活化を図ることが重要であります。

学校体育における基本方針として

一、生涯にわたって運動に親しむことの必要性

二、児童・生徒の立場を重視し、運動の特性にふれる楽しさを味わわせること

三、心身の発達の特性を考慮して基礎的・基本的な内容の定着を図ることなどが、学習指導要領に示されていますが、この原点にたちもどって学習指導の質的改善に努めることが重要な課題であります。

教師はだれでもよい授業をしたい、これだけは教えたい、自主的で主体的な学習をさせたいと願っております。私たちは、このような問題点を着実に究明し、心身ともにたくましい児童・生徒の育成を目指し、生涯体育を志向した学校体育の充実に努めることが重要であります。

二十一世紀に向けて「健康でたくましく心豊かな児童・生徒の育成」を図るには、さまざまな条件が必要でありますが、一人一人の児童・生徒の可能性を育成するため、さらに、先生方のご努力に期待するところが、極めて大きいものがあると考えております。

 

1、児童・生徒の体力、運動能カの現状

 

(1) スポーツテストの結果から

昭和六十年度の本県児童・生徒の体力、運動能力を全国平均と比較すると体力は全般的に全国水準並みかそれを上回っているが、踏台昇降・立位体前屈や反復横とびは下回っています。

運動能力では、走・跳・持久走や小学校の連続さかあがりなどが、全国水準を下回る傾向にあります。

総じて、体格・体力の伸びに対して運動能力が伴わない傾向にあります。

したがって、今後とも児童・生徒の発育、発達段階に応じた体力・運動能力の向上を図るため、教科体育の充実を基盤とし、特別活動との有機的な関連を密にするなど、学校の教育活動全体を通して運動の生活化を促進するとともに、研究学校の実践研究とその成果等について検討し、積極的に導入することが必要であります(表1・2)

 

(2) 体力・運動能力の向上策

心身ともに健康で活力に満ちた児童

・生徒を育成することは、学校教育の重要な課題であり、各学校においては次の点に留意して計画的、継続的に取り組む必要があります。

1)地域や学校及び児童・生徒の実態をふまえ、教科体育の充実を基盤と

 

表3 昭和62年度文部省・福島県教育委員会等指定・各種研究推進校一覧

〈小・中学校〉

〈高等学校〉

 

〈高等学校〉

 

 

 

 


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