教育福島0125号(1987年(S62)10月)-024page
し、学校の教育活動全体を通して、体育活動の組織化を図るとともに、運動の生活化を図かる。 2) 体力つくりの必要性を全職員で共通理解を図り、学校の指導体制を確立して推進する。
3) 創意を生かした教育活動の時間などを活用し、体力つくりに積極的に取り組む。
4) 体力つくりのための施設・設備を整備するとともに、現有施設の効果・的な活用を図る。
5) 特に、小学校の段階では、調整力つくりを中心に多彩な運動刺激が必要であるので、楽しく喜んで運動するよう学習計画の多様化を図る。
6) 運動・スポーツに強い関心を示す中高校期では、運動に親しみ生涯を通じて楽しむことができる態度を習得させる。
7) 教科体育の指導は小・中学校及び高等学校においても児童・生徒の主体的な学習活動を活発にし、運動の特性にふれる楽しさを味わわせるよう指導法を改善し、授業では課題に向かって一人一人が全力で取り組めるようにする。
(例)○全力で走る運動
○各自がめあてを持ち、続けてとび箱に挑戦する
8) 各学校においては、スポーツテストを的確に実施し、児童・生徒一人一人の課題をとらえ運動処方を工夫し、計画的・継続的な指導を進める。
2、体力つくり研究推進校の実践紹介
本年度の学校体育に関する指定校は(表3)のとおりであり、県教育委員会指定は小・中・高各一校で、文部省指定は小三校を指定し、児童・生徒の体格に応じ「心身ともにたくましい児童・生徒の育成」をめざして研究実践に取り組んでいます。
特に、学校の教育活動全体及び地域社会との連携を密にした体力つくりを推進するとともに、それぞれの環境に応じた体力つくりの具体的な方法を研究実践し、公開発表会等を通して、その成果の普及に努めています。今回は、下郷町立江川小学校(文部省指定 五十九〜六十一・年度)における「心身ともにたくましい児童の育成」を目指して実践研究を進めてきた概要を紹介いたします。
強い体と豊かな心を
もつ江川っ子の育成
下郷町立江川小学校
一、実践研究の概要
主題「強い体と豊かな心をもつ江川っ子の育成」
副主題「めあてをもち、協力し合いはげまし合ってがんばりぬく子どもをめざして」
(1) 研究主題の考え方
主題解釈(主題のもつ姿・研究で求める姿)
強い体
・体育やその他の身体活動によって、行動力や抵抗力を身につけ心身ともにたくましい子ども
・生活をとりまく諸々の変化に対応し、耐え抜くことのできる子ども
豊かな心
・身体が健康で、色々な運動に積極的に取り組みがんばり抜く子ども
・お互いに助け合い、協力し合いながら目標達成に取り組む子ども
・優しさと品位のある子ども
めあてをもつ
・常に自ら学ぼうとする意欲にみなぎり、自主的に取り組み、根気よくがんばり抜く子ども
・できた喜びがわかり、明日の練習を見通す子ども
・朝夕を問わず積極的に運動に親しみ、体力つくりに励む子ども
・自他を比較しながら、さらに高い目標をとらえて自己の向上をめざす子ども
協力し合い、励まし合う
・各種の運動、遊び、活動の中でお互いに力を合わせ、助け合い教え合いながら伸びようとする子ども
・自分を大切にすると同じように他人をも大切にし、学年や男女の別に関係なく助け合い、励まし合うことのできる子ども
がんばり抜く子ども
・常にめあてに達するまでがんばる気力と体力をもつ子ども
以上のような子どもを求め、日々の活動の中で意図的・計画的に実践を重ね研究主題にせまり、本校の教育目標の達成に努力したい。
(2) 研究組織
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