教育福島0126号(1987年(S62)11月)-009page

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四、研究内容

(一) 全教育活動と有機的関連が図れるような道徳教育全体計画の改善

(二) 道徳的に望ましい行いをすることの奨励、賞揚を大切にした道徳的実践の指導

(三) 自ら実践できる意欲の醸成と豊かな心の陶冶を目指した環境構成

(四) 望ましい人間関係を育てる学級づくり

(五) 価値観の類型化、内省化を目指した授業の改善

(六) 道徳の授業の公開、広報活動、懇談会などを通した家庭との連携

 

五、研究実践の概要

(一) 授業研究部の実践

(1) 研究テーマ

「一人一人に道徳的価値を気づかせ、自分を見つめさせる指導過程の工夫」のテーマのもとに、次のような児童をめざして実践に当たっている。

低学年……自分と違った考え方があることに気づき、自分の生活を振り返り、自分の良い点、悪い点に気づく。

高学年……様々な価値観に気づくとともに、より高められた価値観に照らして自分が努力しなければならないことに気づく。

(2) 研究内容と実践

前述のテーマを受け、価値観の類型化と内省化を取り入れた指導過程を組むことにした。

1) 指導過程の基本型(表1)

2) 価値観の類型化

道徳の時間は、より高められた価値観に照らして、今までの自分はどうであったか、どういう生き方をしてきたかを見つめる時間である。自分を振り返るためのよりどころを持たせるという点で有効な手法であると考えた。

3) 内省化

この段階は道徳的価値を主体的に自覚させるものである。高められた価値観に照らして、今までの自分の生き方、考え方を見つめると、多くの場合、不十分だった自分に気づくことになろう。そうすることが、道徳的実践力をつける一方法と考えた。

4) 実践例(表2)

 

表1 指導過程の基本型

表1 指導過程の基本型

 

表2 アンパイアの心(一部)

表2 アンパイアの心(一部)

 

(二) 指導研究部の実践

(1) 研究テーマ

「道徳的に望ましい行いをすることを奨励したり、賞揚したりして基本的な生活習慣の形成を目指し、自分から実践できる力を育てる指導のあり方」

(2) 研究テーマのとらえ方

1) 基本的生活習慣の形成

基本的な生活習慣を身につけることは、現在及び将来出会うであろう様々な場面、状況において望ましい人間関係や社会生活を営むうえで大切である。

心豊かな人間となるためには、児童期において、社会的に望ましいとされる基本的な生活習慣を身につけるための指導の充実が望まれる。

2) 日常生活における児童の望ましい行いの奨励と賞揚

道徳の授業で培われた道徳的実践力が、効果的に発露するためには、学校、家庭、地域の中で同じねらいや方針の下に指導することが大切である。

そのためには、日常生活を通して子どもの望ましい行いについて奨励したり、賞揚したりすることが必要である。

3) 体験的な活動による体得と感得

 

 

 


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